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中国・長江(揚子江)中流域で建設が進められている世界最大級の三峡ダムが、いよいよ完成間近となっている。これまで工事は極めて順調と伝えられていたが、このほど中国科学院が世界自然保護基金(WWF)などと合同で作成した報告書「長江の保護と発展2007」では、建設に伴って長江の水質悪化が進んでいると警告している。なんと全長約6300キロに及ぶ長江本流の約10分の1で環境悪化が深刻化しているというのだ。
■工事は順調に推移したが・・・
1994年12月の建設開始から12年目の昨年5月、ついに堤防本体が完成、6月には堤防の建設用に使われていた「仮堤防」を水中爆破する処理作業も行われた。現在は一部未完成の発電設備の設置工事などを進めており、2009年の全面完成を目指している。工事が順調なため、完成が1年ほど早まるのではないか、との観測すら流れている。
数年前からの全国的な電力不足では、三峡ダムへの送電要請が殺到した。このため発電装置の稼動予定を大幅に繰り上げる措置を取った。2005年末の発電量は630億キロワット時に達し、今年は786億キロワットまで増加させる計画という。総工費も建設開始当初2039億元を予定していたが、長江三峡工程開発総公司では1800億元にとどまると予想している。工程を減らしたわけでなく、物価、銀行の利子が思ったよりも安定していたことが大きな理由となった。
このように、三峡ダムは予想以上に順調に建設が進んできていたため、建設に伴って生じる様々な問題への関心を多くの人が忘れかけていた。
■映画『三峡好人』が映し出す取り壊しの現場
そんな時に映画『三峡好人』(賈樟柯監督)が第63回ベネチア映画祭で「金獅子賞」を受賞したとのニュースが入ってきた。2006年9月のことである。同映画は今年夏に日本でも公開される(日本での映画名は「長江哀歌」)が、それに先だって試写会で見る機会があった。
映画は四川省の古い街、奉節県で撮影された。奉節といえば、三峡下りの入り口にある町で、観光地として知られる「白帝城」もすぐそばにある。三峡ダムの工事により、この地に暮らした多くの人々が外地への移住を強いられ立ち去っていった。「白帝城」も水位の上昇によりすでにかつての景観を失っている。
映画は冒頭から立ち退きを迫られ、長江河口の崇明島行きの船を待つ港の光景から始まる。このあたり一帯はほとんどの建物が取り壊しの対象とされ、発破、崩落の爆音とほこりが飛び交っている。賈樟柯監督はこんな絶望的な街を背景に、それでも生き抜いていこうとする庶民を暖かく描き出している。
それにしてもこの映画を見れば、三峡の建設現場がこんなにもすさまじい状態になっているのかと、驚くであろう。取り壊された瓦礫や取り残された生ゴミなどは、全て長江に投げ出され、汚染をひどくしている。
三峡の移民は全体で120万人、うち重慶地区で103万人に上る。2006年5月段階ですでに94万人余りを移住させたというが、移住を強いられた人々は満足な生活をしているのだろうか。映画では地元政府からの補償が少ないとして、役人に抗議する場面も登場してくる。
■中国科学院報告書が汚染悪化を指摘
この4月に発表された「長江の保護と発展2007」(全270ページ)と題された報告書の内容も衝撃的である。ダム周辺では水流が停止して自浄機能が失われ、窒素やリンなどによる汚染が悪化している。また、長江流域の工場や住宅などから年間260億トンの排水が流れ込み、アンモニアやリンなどによる水質汚染が深刻化している。
このほか、ヨウスコウカワイルカや約10種類の魚も絶滅の危機にひんしているという。報告書は「早急に長江全体を総括する組織をつくり、環境保護に当たる必要がある」と提言している。
局地地震が起こる可能性も当初から指摘されていた。香港の中国人権情報センターは昨年、三峡ダムで向こう3年間に強い地震が起きる可能性が極めて高いと警告した。中国当局が三峡ダムの重要な地質資料を秘密にしているため、地震が起きる可能性を外部の者が精査することができないという。
三峡ダムは完成すれば終わりというものではない。むしろ完成してから様々な問題が起こってくることを忘れてはならない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070516-00000019-scn-cn
5月16日15時6分配信 サーチナ・中国情報局記事 引用
まぁ中国の環境汚染が問題になったのは今回が初めてじゃないし
まず初めに健康被害を受けるのは「中国人」自身だから
(日本も近く被害を受けるのは間違いない。既に中国製食品を食べ続けている人は影響受け始めているだろうけど)
(今のところは)関係ないかな。
それに世界最大級の三峡ダムが完成したら
台湾や日本にとっては、いざと言う時の「格好の獲物」
国際条約か何かで「ダムの破壊は禁止」されていると聞いた覚えがあるけど(間違っていたら訂正お願い
します)時と場合によるでしょ
まぁ確実に報復は受けるだろうけど・・・。
死なば諸共
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