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今日はお客様のご希望でAir Force Museum (空軍博物館)へ。空軍博物館は、本格的な展示ながら入場無料。お客様も私も昔の飛行機を見ていると気分が上がりました。いくつになっても、Boys will always be boys.ということでしょうか。

学校が学期間の休みに入ったのですが、子どもの姿はボチボチ。人口が少ないので、こんなものでしょう。空軍博物館なんてミリタリー色の強いところは、子どもに悪影響ですかね?こちらの人はたぶんあまり気にしないでしょう。なぜなら、ここに展示されている空軍は、全て過去のものだからです。

2001年からニュージーランド空軍に戦闘機はありません。

2001年、ヘレン・クラーク首相(当時)は、空軍の戦闘部隊の廃止を提案して国民を驚かせました。国土防衛の要である制空権を放棄するに等しいこの提案は、国会で激しい議論となり世論を二分します。まさにその時、米国で9.11テロが起こりました。

「空軍なしで、あのような航空機テロにどう立ち向かうのだ」と問われたクラーク首相は、「米国は世界で最新最強の空軍を有している。それでもテロは防げなかった。我が国の老朽化したスカイホーク17機で何ができるというのか」と応じました。そして、戦闘機をもたない国になったのです。

結局、この国にとって戦闘機は、「平時には無用の長物。有事には心もとない備え」でした。もちろん、周辺国に脅威がないという状況を考慮しての判断でした。この点で、周辺有事が心配な日本とは状況が異なります。
ニューランド空軍最後の戦闘機となったスカイホークは、この博物館に展示され、新たな役割を果たしています。

戦闘機の新規購入を諦めたことで余裕が生まれた防衛予算で、災害救助やPKO派遣に適した構造をもつ多目的艦1艘と6隻の哨戒艦艇をニュージーランド海軍に増強することができました。新造された多目的艦カンタベリーはクライストチャーチ震災の時に、海水を真水に変えたり、病院船や輸送船として大活躍しました。

ちなみに、戦闘機がないだけではなく、陸軍には戦車がありません。この「攻撃力なき軍隊」は、自国のために戦ったことがなく、いつも他国のために派遣され続けました。2003年、米国がイラクに侵攻すると英国や豪州は米国に加勢しましたが、ニュージーランドは国連の要請なき派兵を見送りました。そして、戦闘の決着がつき、国連から要請を受けると、待機させていた部隊を直ちに派遣して復興にあたりました。

そんなニュージーランド軍に、国民は親しみと誇りをもっているはずです。

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スカイホーク写真の出典は
http://www.airforcemuseum.co.nz/main/TA4_Skyhawk_NZ6254/
ニュージーランドの戦闘機部隊廃止を伝える報道(英テレグラフ紙)
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/australiaandthepacific/newzealand/1329673/New-Zealand-scraps-air-force-warplanes.html

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