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先にニュージーラランドは「平和な国」ではあるが、犯罪に遭遇する確率は日本より高く「安全な国」とは言えないと書きました。このことについて、もう少し考えてみます。
「平和な国」の評価基準には、軍隊の規模やテロ発生の可能性など犯罪以外の要素も含まれています。日本の自衛隊はニュージーランド軍よりはるかに大規模ですし、この国には存在しない米軍基地もあるのでテロの危険も高くなります。また、犯罪も発生率ではなく件数の比較であれば、この国で発生する殺人事件が年間80件に対して、日本では同1419件となり17倍以上になります。
平和な国ランキングは、ニュージーランド以下、デンマーク、ノルウェー、アイスランド、オーストリア、スェーデンと人口1000万人に満たない小国ばかりが続き、日本という順番です。その次がカナダとフィンランドです。この中でカナダは人口3000万人を少し超えますが、それでも日本の4分の1ですし、フィンランドの人口も1000万人以下です。上位10位の中で日本だけ、人口がひと桁多いのです。
ということは、人口3000万人以上の国に限定すれば日本が1位ということです。日本の皆さんは日本が物騒になったと思ってらっしゃいますが、人が多い割りには平和で安全なことを十分誇れる国だと私は思います。遅ればせですが、日本とNZ両国の犯罪についての比較は、外務省の海外安全情報ホームページに大変詳しく説明されているのを発見しました。http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4_S.asp?id=074(かなり衝撃的な数値や事実が詳細に紹介されています)。
それでも、日本よりニュージーランドの方が安全なイメージがあります。それは、たぶん犯罪の発生件数が少ないことや、自然災害が発生しても人口が少ないために被害が大きくならないためのような気がします。上記の殺人事件の例でも、4〜5日に1件の割合で発生するニュージーランドと、毎日4件の割合で起こる日本とでは、どちらが不安に感じるかといえば、これはもう後者でしょう。メスメディアによる報道の影響もあると思います。
今後、日本がニュージーランドのように軍備を縮小しつつ国際貢献を重視する「平和国家」路線を指向するのであれば、日本は平和で安全な小さい大国として文句なくナンバーワンになれることでしょう。
あるいは、ニュージーランドが犯罪の防止にもっと努力すれば、真に平和で安全な幸せ大国になれると思います。私が愛するこの二つの島国の将来が、今よりさらに誇りうるものになることを願いつつ。
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