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ジョン・キー首相は26日、新たな国家プロジェクトである南北縦断サイクリング・ロードについて、7区間の着工予定を明らかにしました。この先行プロジェクトに指定された7区間は、ワイカト川トレイル、北島中央レイルトレイル、ルアペフ山〜ワンガヌイトレイル、セント・ジェームストレイル、ホキアンガ〜ラッセルトレイル、ハウラキ平原トレイル、南島ワカティプ〜ブラフトレイルです。
このプロジェクトは今年の2月に景気および雇用の緊急対策としてキー首相の発案で決まったもので、向こう3年間で5000万ドルを投入し、4000人の雇用とともに新たな観光・レクリエーション資源の創設を目的としています。南北縦断というと延長3000キロ余ありますので遠大な計画ですが、今回明らかにされたのはその一部分の先行プロジェクトで、予算900万ドル、雇用創出規模300人とこじんまりしています。このため野党や産業界から景気・雇用対策としての効果が疑問とか、竜頭蛇尾と批判されています。
私も景気対策として有効かどうかはちょっと疑問ですが、いいんじゃないでしょうかね。夢のあるエコフレンドリーなプランで長い目で見れば、国民の貴重な財産になると思います。現在、日本ふくむ世界中からハイカーを引きつけているミルフォード・トラックなどの「Great Walks」の自転車版になれば、経済効果も期待できます。まあ、そうなるまで時間はかかるでしょうが・・・。
ニュージーランドに移住するまでに、中国、フランス、ドイツ、オーストリアで自転車ツーリングをしたことがありますが、自転車道が整備されていて走りやすかったのはドイツがダントツでした。実は、ニュージーランドではロングツーリングをしてません。道路が車と共用なので走っていて楽しくないし、疲れやすいからです。それでも、クライストチャーチは平らだし、サイクリングロードや交通量の少ない道を熟知してるので自転車に乗ることも多いです。
南の丘陵地帯(ポートヒルズ)に行けば、峠を攻めたり、マウンテンバイクのトラックもありますし、近場で十分楽しめます。尾根道(サミット・ロード)とシティを結ぶダイヤーズパス・ロードは、車道の4〜5m上の樹林帯に遊歩道が車道に沿って設置されており、さらに車道の下側斜面にはマウンテンバイクのトレイルが設置されてます。つまり、同一目的地に行くのに徒歩と車と自転車のために3タイプの道がつけられているわけで、これは素晴らしいことです。
クライストチャーチは、ガーデンシティとも呼ばれ、公園の数がとても多いですが、グローインズやスペンサーパークなどの郊外の大公園は大恐慌時代に不況対策として整備されたそうです。南北縦断サイクリングロードの建設が、景気対策にどの程度貢献するかは分かりませんが、後世の人から感謝されるものになればいいのではないでしょうか。
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