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「親が子どもに体罰を与えることを犯罪とすべきか」について、郵送による国民投票が21日まで実施されてますが、メディアが実施した世論調査によれば、83パーセントの人が「No」、13パーセントの人が「Yes」と回答する可能性があるそうです。
2年前に刑法が改正され、それまで許容されていた「適切な腕力の行使による体罰」が違法となりましたが、国民は多くはこの改正をまだ受け入れていないようです。
体罰の行使については、「よく言い聞かせればわかる」という反対論と、「言っても聞かないときは必要」という賛成論があります。どちらに言い分があり、どちらから100%正しく、どちらかが100%誤りということにはならないと思います。
私が問題にしたいのは体罰の是非ではなく、そういう賛否の議論があるものを安易に法律で規制すべきかどうかいうことです。規制には目的があります。この規制は、「子どもの健やかに育むこと」が目的だと考えます。私には、体罰とその目的との因果関係や、規制がその目的に対して有効であることの証明が不十分であると思われます。
適切な体罰が子どもの健やかな成長に有害であることが証明されているとは思えません。オタゴ大学が行った幼少期の育てられ方と成長後の追跡調査では、軽い体罰を受けたことがある群が他の二群(重い体罰を受けた群と全く体罰を受けなかった群)よりも、社会において高い地位や責任のある立場についている傾向があったそうです。
体罰が是か非かという意見ではなく、有害なのか有益なのかの事実を根拠に法規制は行われるべきでなはないでしょうか。有害性が医学的にほぼ明らかな喫煙でさえ、違法ではなく容認されているのに、有害性が証明されていない「適切な腕力の行使」が違法とされることに違和感を感じます。感情的な法規制ではないかということです。
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