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世界一周最短記録をもつ未来型高速船アディ・ギル号は、日本の調査捕鯨監視船「第2昭南丸」と衝突した後、曳航中に沈没した。このアディ・ギル号の船長だったピート・ベスーン氏が、アディ・ギルは曳航可能だったにもかかわらず、世間の同情を集め、反捕鯨の感情を煽るために、機関室に水を入れて故意に沈めたことを今月7日に告白した。さらに、船を沈没させるよう命じたのは、日本の調査捕鯨を妨害しているエコ・テロリスト「シー・シェパード」のポール・ワトソン代表だったことを暴露した。
ベスーン氏は、アディ・ギル沈没後に「補償を求め、船長を逮捕するために」第2昭南丸に押し入り、艦船侵入、傷害、威力業務妨害などの罪に問われ、日本に身柄を送致されて裁判を受けた。懲役1年5カ月、執行猶予5年の判決を受けた後、ニュージーランドに強制送還され7月に帰国した。この間、ニュージーランドのメディアは、ベスーン氏を「英雄」扱いして反捕鯨の報道を大々的に行った。しかし、感情的で偏向した報道が行われた割には、「ベスーン氏の過激かつ違法な行動は支持できない」という意見が半分くらいあり、市民は冷静な判断をしていた。過去エントリ→ http://blogs.yahoo.co.jp/kaz34nz/12398834.html
一方、シー・シェパードは、このベスーン氏の暴露に先立つ10月5日に、ベスーン氏と絶縁する旨の声明を発表した。その理由を、ベスーン氏が日本の捜査当局に対し「私が第2昭南丸に侵入したのはワトソン代表の指示による」と虚偽の供述したことにより、ワトソン代表が日本の捜査当局から国際手配される原因を作ったためだと説明した。
ベスーン氏は、このシー・シェパードからの絶縁声明に応ずる形でアディ・ギル号の沈没が自作自演であったことを暴露し、「その指令は全く道理に反し、環境保護団体として完全な裏切り行為であった」
"It was a totally dishonest thing to do and as a conservation group, the order is a total breach of ethics."と非難した。
私の感想としては、ベスーン氏が日本の捜査当局に「ワトソン代表の指示で行った」と供述したというのは、日本の検察お得意の「ストーリに沿った供述調書のねつ造」かもしれず、あまり信用してません。実際は「ワトソン代表も了解していた」という意味の発言が、「ワトソン代表の指示で行った」という教唆や共謀の意味をもつ供述調書にされた可能性があります。(これは日本の検察の得意技)
しかし、曳航可能だった「アディ・ギル号をわざと沈めた」というベスーン氏の告白については、100%事実だろうという気がします。日本の捜査当局の発表ではなく、本人がそう発言しているからであり、かつ自らを利する内容ではないからです。この暴露は、日本ではけっこう大きなニュースとして取り上げられましたが、ニュージーランドのメディアは、以前とは打って変わって静かに報道されています(笑)。
現地の報道→ http://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=10678727
シー・シェパードの声明→ http://www.seashepherd.org/news-and-media/news-101005-1.html
ブログ村ニュージーランド情報 → https://overseas.blogmura.com/newzealand/
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