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■クラシック音楽の世界遺産
(第205話) クラシック音楽の世界遺産
今日は、クラシック音楽の私的世界遺産の話です。
世界遺産とは、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて、世界遺産リストに登録された、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」(Outstanding universal value)をもつものを指します。そして、その内容によって以下の3つに大別されています。
(1)文化遺産;顕著な普遍的価値をもつ建築物や遺跡など。
(2)自然遺産;顕著な普遍的価値をもつ地形や生物、景観などをもつ地域。
(3)複合遺産;文化と自然の両方について、顕著な普遍的価値を兼ね備えるもの。
また、内容上の分類ではありませんが、後世に残すことが難しくなっているか、その強い懸念が存在する場合には、該当する物件は危機にさらされている世界遺産リスト(危機遺産リスト)に加えられ、保存や修復のための配慮がなされる事になっています。
クラシック音楽は文化遺産ですから、世界遺産の仲間に入れてもよいのではないでしょうか? そこで、クラシック音楽の私的世界遺産をノミネートしてみました。まずは10曲。
1.J.S.バッハ(1685-1750)マタイ受難曲 BWV.244(キリスト教音楽の頂点的存在)
2.J.S.バッハ(1685-1750)無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
(深遠なる精神性を有する器楽曲として)
3.モーツァルト(1756-1791)クラリネット五重奏曲イ長調K.581(深遠なる室内楽として)
4.モーツァルト(1756-1791)セレナード第13番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
(世界的なポピュラリティのある曲として)
5.ベートーヴェン(1770-1827)交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」(革新的交響曲として)
6.シューベルト(1797-1828)歌曲集『冬の旅』D911(ロマン派歌曲として)
7.ベルリオーズ(1803-1869)幻想交響曲(革新的交響曲として)
8.ワーグナー(1813-1883)楽劇『ニーベルングの指輪』(長大オペラとしての存在価値)
9.ドビュッシー(1862-1918)牧神の午後への前奏曲(革新的管弦楽曲として)
10.ストラヴィンスキー(1882-1971)バレエ音楽『春の祭典』(革新的バレエ音楽として)
これで独断の10曲。
どうですか?
A Passion for Music
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