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福島県のHPを見ると放射線情報のコーナーに県内7方部の
線量率が毎日アップされている。
7月19日午前9時に0.56マイクロシーベルト毎時を付けた後、
上昇し最近は0.75マイクロシーベルト毎時付近で高止まって
いる。
(以前、ここの午前9時の線量率をNHKが報道していたので、
今でも他の場所にも発信していると、私が勝手に解釈して
いる)
この数字だけ見ると、実に38パーセントもの上昇率である。
こちらの線量率を注視されている県民の方がもしおられれば、
頭が痛いことだろう。
県北の線量率は、福島市内の信夫山のすぐ南にある県北
保健福祉事務所の裏手(北側)駐車場で測定されている。
そこは吹きだまりのような場所で、北側に高校校舎、東側に
県体育館、そして南側に保健福祉事務所の建物に囲まれて
いる。(写真右手が保健福祉事務所、最奥部に県体育館)
さらに北には線量率が高めの信夫山がある。
そのような駐車場の片隅に線量計があり、日夜データを
測定してくれている。
こちらがその線量計である。
その背景が信夫山。
私はこの線量計には問題があると思っている。
だから、わざわざ11月3日に行ってみた。
県も、この線量計には問題があると思っていた節がある。
というのも6月末に、装置を更新したからである。
問題がなければ更新しないだろう。
現物を見ると、写真のように、わざわざ銀色の断熱シートに
カバーされているし、装置の裏側には排気用のパイプが
付いている。
怪しい。
こんなタイプのものは初めて目にした。
私が怪しみ始めたのは、装置の更新後、最低記録を
つけた7月19日のデータを見てからだ。
異様に、上下動(日較差)が大きい。
7月19日〜22日の毎時間の線量率を下図に青線で示す。
ちなみに、赤線で示したのが気温である。
読者の皆さんも、何かに気づかれたことだろう。
そう、気温が下がると、線量率が上がり、気温が上がると
線量率が下がっている。
19日は気温の日較差が異常に大きく、15度もあったが、
翌20日、21日は3度程度である。
それに従うかのように、線量率の変動も小さくなっている。
つまり、この線量計は気温の影響を受けやすい。
更新前の線量計は、気温による変動が、この2倍もあった。
だから、更新したのである。
ちなみに、他の地区の線量計はほとんど気温の影響を
示さない。
通常の、線量計(モニタリングポスト)には50℃の恒温槽が
あり、カウンターをその中に配置して、気温の影響を最小
にするように工夫しているのだが、ここの装置はどうも
そうではない。
更新したと言っているが、以前のものに断熱シートを
被せただけではなかろうか?という気さえしてくる。
更新したにしては線量率の日較差がいまだに大きすぎる。
これでは何を測っているのかわからない。
現に、当時の最大線量率も現在のものと変わらない。
7月19日に0.56になったのも、その日の午前9時に30度
という異常な暑さのためだろう。
ある意味、福島県の象徴的な測定装置であるので、
早急に信頼性の高いものに更新して戴きたいと思う。
予算不足で更新できないのなら、通報時間を午前9時から
気温が低い午前6時に変更すればよい。
さて、長くなったので、最後に県北保健福祉事務所周辺の
汚染マップを示す。
本当の線量率は図の数値を1.5倍したものである。
地図のスケールは南北0.5km、東西1km程度。
図の中央下方、ポイントが密集している地点が事務所裏手の
駐車場である。
なぜか玄関側(南側)の方が線量率が高い。
北にある広大な信夫山公園(図の太子堂はその南端で、
信夫山の一部は写真では、線量計の後方に映っている)では
線量率が高めである。
私は、避難地域の線量率の予測を目指しているが、この図でも
分かるように、街角ごとに線量率が大きく変化しているため、
予測は非常に困難なのである。
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