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🎧!!!!!
イヤフォンでしか聴けない音を拾ってください。
恐れていたものは何もなく
誰も傷つけたりはしないし
なにも奪いはしない、と
何度も唱えている
送る者と送られる者が
どちらも同じ孤独感と幸福感の間で
ノイズする不協和音は
夜明けの雀たちの騒ぎに変わり
早朝の静寂を破る
それでも
凍りついた胸に手をあてると
悲しくなるほど羽根のように
とても温かくて
とても柔らかくて
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千の浮ついた甘い言葉に
酔う時代は終わり
想いを馳せれることが
わたしは幸せだと思えて
灰色の中に居ても
一歩先の光りは
静かに
歩きだすのを待っている
世界のしくみは
まず、与えてから
望むものを受け取ることが
出来るようになっていることを
忘れないようにしたい
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遥か
古に出会えて
行き交う
心たちが
乾いた
無機質な形の
石となり
滴る湧き水を浄めては
命を繋ぐ
掟を守るらしい
その水は
海へ流れ着き
塩を作る
澄んだ真白き塩が
もたらす幸は
やがて
身体と魂を浄め
乾いた
石になるまで
みずみずしく柔らかな心を
歓びで満たす
全ての
憂いの溢れる
穢れや悲しみもを
消す力を持つ塩は
乾いた小さな
石から始まる
という四方山話を
南風が話して行った
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言の葉 一枚
きれいに 咲かす
優しい色の 一枚
小さく 小さく 咲かす
明日の朝には
あなたも 足を止めるはず
小さくても
鈴なりの 優しい色の 言の葉
あなたが 元気に 出かけられるよう
小さくても
優しく 語りかける
『行ってらっしゃい』
それまで
『おやすみなさい』
戦いの祈りは無くなり
嘆きの怒りは無くなる
消えるはずが無い祈りを
女は節に祈るのです
そんな
優しい時代が来ますように
あなたのワルツは軽やかで
解放のアンダーターンを見せる
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幼子を抱いて寝かしつけながら
赤い夕日の向こうに
決して変えられない過去を見つめる
腕の中で未来が
スヤスヤ眠っていて
幻に過去を悔いて涙しても
現は与えられた未来の笑顔を投げてくる
振り返る暇も与えてはくれず
こめかみの白い髪を静かに撫でながら
囀りのような笑い声につられて
すべての重さが消えてゆく
小さな未来が
愛おしくなれるのは
捧げる愛の行方がわかるから
一輪の花が添えられた一杯のコーヒー
挿れてくれたのは貴方だから
かけがえのない宝のように
カップを両手で包み込む
街角に灯りが点り
遅い午後にまどろみながら
幸福に震える部屋の
カーテンを引く
柔らかい
灯りが漏れる窓
現は
温かい
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