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幼子を抱いて寝かしつけながら
赤い夕日の向こうに
決して変えられない過去を見つめる
腕の中で未来が
スヤスヤ眠っていて
幻に過去を悔いて涙しても
現は与えられた未来の笑顔を投げてくる
振り返る暇も与えてはくれず
こめかみの白い髪を静かに撫でながら
囀りのような笑い声につられて
すべての重さが消えてゆく
小さな未来が
愛おしくなれるのは
捧げる愛の行方がわかるから
一輪の花が添えられた一杯のコーヒー
挿れてくれたのは貴方だから
かけがえのない宝のように
カップを両手で包み込む
街角に灯りが点り
遅い午後にまどろみながら
幸福に震える部屋の
カーテンを引く
柔らかい
灯りが漏れる窓
現は
温かい
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愛の詩
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