旅の続き

ああ、ほめあって生きていきたい。 これは、ぼくの最大の夢だ。(糸井重里『ボールのようなことば。』より)

全体表示

[ リスト ]

最初は不思議なタイトルに惹かれて手に取った。

『えーえんとくちから』・・・
・・・「永遠と口から」??・・なんて疑問符一杯で。

いつも通りランダムにページを開いてみて気づく。

短歌集だ。


 

ああそれが答えであった 水田に映るまったいらな空の青


 

ゆびさきのきれいなひとにふれられて名前をなくす花びらがある


 

あとほんのすこしの辛抱だったのに氷になるだなんて ばか者


パラパラとページをめくってめくって
そこにあるなんともいえない一言に その度に心を揺らされた。

なんで、その場で買わなかったって、所持金がなかったのだ。
そのせいでちゃんと手にするまで半月も待つハメになった。

Amazonから本が届いた日、
改めて一ページ目を開いて言葉を失った。

「えーえんとくちから」は「永遠と口から」ではなく・・
いや、もしかするとそれも含んで、でももっと深くて。

なんだか、

「絶望していい」

ふっと、そう思った。

本を読んでそんなことを思ったのは、無論初めてだった。

でも、それしか言葉が浮かばなかった。

感動では もはやないのだ。


私にも確かに想像しうるその気持ちの、
でも、言葉にはどうしたってできない届かない それを

なんて容易に
想像を超えた鮮やかな言葉にできる人がいるのだろう。

「絶望していい」

その一言が、私にはぴったりの短歌集。

草原を吹くさわやかな風
散っていく花びら
涙色の海
甘いイチゴ味のカキ氷
秋に鳴く虫

そういうものと謎々が好きなら、お勧めします。



☆笹井宏之さんが亡くなってしまっていたということは
 本を読み終わった後になって知った。
 とても残念だ。

 彼のblogをその後発見したのでリンクさせておく。
 【温帯空虚】にはたくさんの句が残っている。


 【些細】http://sasai.blog27.fc2.com/
 【温帯空虚】http://blog.goo.ne.jp/sasai-h

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事