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この映画はある意味どんなホラー映画より恐ろしいと言えるでしょう。
なぜならどんな恐いホラー映画だって所詮は画面の中のことと割り切れますが、
これは現在進行形で地球が破滅に向かっていることを詳らかにしていて、
それが事実であり現実に自分の身に関係することなのですから。
映画上ではアル・ゴア元副大統領のスライドを使った講演の場面を中心にし、
二酸化炭素の排出量と気温上昇の相関関係、
キリマンジャロの雪がほとんどなくなってしまったこと、
北極の氷が薄くなり海面が上昇してきていること、
温暖化により海温が上がってきているため規模の大きいハリケーン
や台風がおきやすくなってきていることなど数々の事例を紹介し、
観ている者に衝撃を与えずにはおりません。
また事例が分かりやすいというのももちろんありますが、
彼の説明が実に分かりやすくユーモラスでその話術に引き込まれるという部分も大きいです。
この映画に引き込まれ感動した理由として
その驚愕の事実の数々をゴアが教えてくれたからというのはもちろんありますが、
それを下支えする彼の人間性に惹かれ信頼できる人物だと確信できたことも大きいです。
映画の中で10数年前彼の息子が交通事故で九死に一生を得たエピソードが出てきます。
その事件で彼はかけがえのないものを失くしてしまう悲しさを知ったことで、
それまでにも関心のあった環境問題へ本格的に取り組みだしたというのです。
そして大統領選での落選後突如スライド講演を始め、
今までに何と世界中で1000回もの講演を行ってきたというのです。
これは決してお金や名誉のためでないことは明らかで、
地球を救いたいというただ一つの願いが彼を突き動かしていると思うのです。
この映画のプロデューサーや監督も彼の講演を聞いていたく感動し、
映画化しなければという衝動に駆られたといいます。
私も画面の中ではありますが彼の講演でのその一言一句・一挙手一投足から
彼が本気で地球を救いたいと考え、
世界中の国々・人々に協力を求めていることはひしひしと伝わりました。
そして悲惨な状況を報告しつつも彼は非常にポジティブで
みんなが力を合わせれば必ず地球は救えると言います、
そこに希望も見えた気がしました。
アメリカの与党はゴアのこの温暖化に関する主張を認めようとしません、
それは認めると経済発展に支障が出るまさに「不都合な真実」だからです、
しかし地球が人間が住めないような惑星になってしまったら
経済発展も国力もあったもんじゃないのは明らかなわけで、
まずはそこは二酸化炭素排出量圧倒的世界一でありながら
京都議定書にも批准しないアメリカ合衆国が真摯に受け止めなければならないと思います。
この映画を見たならおそらく大部分の人が何か感じると思います、
私なんか一人大した力にはならないと思いますが
何でもいいので温暖化を進めないためにできる範囲のことをやってみようと思います。
アル・ゴアありがとう、
地球がこの危機を乗り切ることを切実に願いながら。
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