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kazu のいた乳児院から招待状が届いた。 10月の運動会への誘いだ。 当日はパパの車の運動会と重なるため 今回はキャンセルすることにした。 去年も確か同じ時期だった。パパの用事と重なった。 ただ当時は現役里親だった私たち 研修にもよく参加しており、そこでこう言われた。 「乳児院をネガティブな場所としないためにも 運動会などには積極的に子供を連れて行ってください」 乳児院にいたことを隠し、忘れさせるのではなく ここでの暮らしを経て今があることを 楽しい思い出として認識させるのだろう。 二歳の誕生日を迎えたばかりの子どもが 理解するには難しいことだが 真実告知のために必要な通過儀礼だと思う。 なのにパパは前日から練習走行のため現地入り。 仕方なく私ひとりで kazu を連れて行くことになった。 長期外泊として4月に乳児院を出てから、約半年ぶりの里帰りだ。 車大好きの kazu はチャイルドシートでご機嫌だった。 最寄のコインパーキングに駐車し、kazu を降ろした。 そしていざ乳児院の方へと歩き出すと 「やだよ〜」と kazu が泣き出し、歩こうとしない。 そう、ここは交流中によく散歩した道だ。 どこに行こうとしているのか解かったのだ。 この時、kazu は何と思っていたのだろう … 泣いて動かない kazu を抱えて受付へ。 幼稚園児くらいの子供たちもまとまってやって来た。 卒院して養護施設に居る子たちだろう。彼らは楽しそうだ。 中では担当保育士のYちゃんが迎えてくれた。 まだグズっている kazu をYちゃんに預け私はトイレへ。 戻ると kazu は建物の中を走りまわり、 ビニールプールに入れられている競技用の ポンポン飾りを出しまくってひとりで遊んでいた。 相変わらず切り替えの早い子だ。 飾りつけやたくさんの人たち…いつもと違う園の様子に 何か楽しいことがあると気付いたのだろうか。 普段はほとんど会いに来ることがないという 院の子供たちの家族も招待されている。 その家族の姿は、世相をよく現していると思った。 食べ物で汚れた手や口のまわりを拭う紙やタオルも持たない オムツの替え方も知らない産みっぱなしの若いママたち。 精神疾患と思われる母親の膝に抱かれて無表情の子。 まっ先に子どもたちが社会問題の犠牲となる。 こういった施設で保護されることなく虐待を受けたり 命を落とす子どもたちと比べれば恵まれているのかもしれない。 でもここは施設であって、家庭ではない。 少子化対策を掲げ、立候補する政治家たち ゆとり教育だなんだと勝手に審議し決定していく有識者といわれる人たち こういった現実を目の当たりにしたことがあるのだろうか… 色んな事を考え、暗い気持ちになった運動会参加。 今年も行くべきなのかな。
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