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旧県社、別表神社 神紋:笹竜胆 祭神:倉稲魂命、月夜見命 例祭日:8月1日 最寄の交通手段:JR「北山形駅」下車、徒歩15分 鳥海月山両所宮は、山形県山形市にある神社で神社本庁の別表神社。 別名・「吉事宮」「武門吉事宮」とも呼ばれ、鳥海山(大物忌神社)の倉稲魂命と、月山の月夜見命の二柱を祀る。 康平年間(1058-1064)に、源頼義と子である源義家が安倍貞任討伐(前九年の役)の際に、飽海郡吹浦の鳥海山両所神社(現在の鳥海山大物忌神社)で戦勝を祈願して勝利し、康平6年(1063)1月18日、その報賽として山形に社殿を造営して分霊を勧請し一万石を寄進、国家泰平・武門吉事の神と称したのに始まる。 その後、平安時代末期の承安年間、源義経が宝沢村炭焼藤太の子・吉次信高に宮殿及び楼門、回廊、鳥居、玉垣を再建し、鎌倉幕府執権・北条氏も同じく修造し、元弘の変(1331)の後は、出羽国司がこれを営む。 天正19年(1591)2月、山形領主・最上義光は、従来の祠官を廃して山形城二の丸にあった寺・真言宗成就院を神社の参道西側に移築・別当とし社領1000余石を寄進して最上家の祈願所とし、文禄4年(1595)に義光が1150石を寄進し社殿を造営、慶長5年(1600)にも社殿を修理して神社は壮麗を極めた。 その後慶安元年(1648)には江戸幕府から689石の御朱印社領を賜り、成就院及び社人に配当し226石を寺領とするなど、江戸時代には山形藩主代々の最上氏・鳥居氏・水野氏や、幕府からも崇敬を受けた。 明治になり神仏分離令により成就院は廃寺となり社領も没収されるなどの憂い目に遭ったが、明治6年(1873)5月に郷社に列し、明治12年8月に県社に昇格。昭和36年(1961)には神社本庁の別表神社に列格され、現在に至るまで山形市北部の総鎮守として崇敬されています。 神社は南向きに建っていて、随神門、幣拝殿、そして西側に月山宮本殿、東側に鳥海宮本殿が並んで建っています。 ・随神門 (市文化財指定) 天明元年(1781)、両所宮社人・佐藤長太夫の寄進と言われ、元々寺の山門の仁王門で左右に仁王像が安置されていて、明治の神仏分離の際に国分寺薬師堂に移し、新たに左大臣右大臣を安置したため現在は随神門と呼ばれている。 天井には郷土画家の藤澤祐川の筆による鳳凰・麒麟が描かれ、市の有形文化財に指定されている。 ・幣拝殿 (市文化財指定) 元々、現在の幣拝殿の場所には鳥海宮・月山宮の両本殿と、となりに城輪神社というように三社が並ぶように建っていましたが、昭和元年(1926)に神社の祭典、参拝者の便を図るため、鳥海・月山の両本殿を奥に移動し、翌昭和2年に建造されました。 ・鳥海宮・月山宮本殿 (市文化財指定) 鳥海・月山の二社共に4坪の春日造銅板葺きの本殿で、寛政12年(1800)修復の棟札が保存されている。 当初は鳥海・月山・城輪と三社同列に鎮座していたが、昭和元年(1926)に幣拝殿新築のために現在地に移動鎮座している。 幣拝殿の東隣には山形県内最古の木造建築物の摂社・城輪神社が建っています。 ・城輪神社 (市文化財指定) 境内摂社の城輪神社は山形県内最古の社殿で本殿と同じ春日造の社殿。桃山時代初期の天正7年(1579)の建築で、江戸時代に改造はされているものの、柱や蟇股・木鼻など建築当初のものが随所に残されています。 ・金井水と休石 延文元年(1356)、山形城の始祖・斯波兼頼が入部したのは、羽州最上郡金井荘城輪の里とされているが、平安時代、宝沢村に炭焼藤太という長者がおり、その子・吉次というものがおり、彼は鉱山師であったので、金売吉次と呼ばれていた。 藤太親子がこの泉で金を洗ったので「金井水」と称するようになり、それからこの辺一帯を金井荘と呼ぶようになったといわれる。 この金井水の脇に、かつて炭焼藤太が寒河江方面を往来するときによく休んでいたという休石がある。 ・弁天池 金井水の泉が流れて作るこの池は中島に弁財天を祀るところより弁天池と呼んでいるが、昔、前九年の役の時、源頼義の家臣で鎌倉権五郎景政という剛勇の士が片目に弓の矢を受けたが、その矢を抜かずにこの池までたどり着き、ここではじめて矢を抜き取って目を洗ったのでこの池に住む魚も片目になったという伝説がある。 なお、弁天池には厳島神社、水神社、菅原神社、豊受稲荷神社、日枝神社が鎮座しています。 ・愛宕神社、若宮八幡神社、熊野神社 末社の3社は、第60回式年遷宮の檜の下賜材によって建てられています。 境内の東側に写真のとおりに並んでいます。 特殊神事として「穀様し(ごくだめし)」がある。 全国でも珍しい作占い神事で、米飯・稲穂・粟穂・茄子・胡瓜・大角豆の神饌を旧暦7月1日早朝に紙に包んで土中に埋め、翌年の旧暦6月末日に掘り出して、その腐敗の度合によって豊凶を占うものです。 |
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