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大衆は目覚めるか?

安保法案に反対して行われた各地のデモ、集会・・・
けさのTV「サンデーモーニング」で、国民は変わった、政治に対する国民の関心は高まった、的な発言がコメンテーターから相次いでいたが、違和感を持たれた方も多いだろう。
私も、強い違和感を感じた。

といって、マスゴミだの、サヨクだの、レッテル貼りで溜飲を下げるつもりはない。
けさの朝日新聞で紹介されていた通り、サヨクだの、ウヨクだの、ホシュだの、カクシンだの、政治の世界のレッテルは、時代とともに中身が変遷しているから、レッテル貼りも、よほど勉強しておかないと、貼り間違えてしまって、嘲笑されかねない。

さて、本論に戻ると、安保法案をめぐる動きとして、「憲法学者の違憲発言が相次ぐ→一部のマスコミで安倍政権批判が強まる」という展開が見られた。
民主党から政権を奪還し、高支持率を維持しつつ、昨年12月の総選挙でも大勝した安倍首相。かねてから自民党政権批判を「レゾンデートル」としてきた一部マスコミさえも、批判の糸口が見当たらなかったためか、批判的な論調が影を潜めていた印象だったのに、何やら、急に息を吹き返した感じがした。
いったい、裏で何が起こったのだろうか?
裏事情はともかくとして、この変貌ぶりは、やはり違和感を禁じ得なかった。

そもそも、集団的自衛権の行使容認は昨年5月に閣議決定された。法整備を進めることは既定路線となっていた中で、自民党は12月の総選挙で大勝した。つまり、手続き的には手段的自衛権行使は、国民の了解を得られたことになる。
小選挙区という死票が生まれやすい仕組み、さらに低投票率という状況下で、自民党の政策を是としたのは有権者の一部にすぎない、という主張もあるが、それを言い出したら、選挙はできない。
「本当は集団的自衛権に反対だったが、投票する気になれなくて」と言うのは、戯言と指摘されても、やむを得ないだろう。

こうした一連の流れの中で、急に自民党批判を強めた一部のマスコミ、そして、各地で展開された安保法案反対行動。政治的主張はもちろん自由だから非難するつもりはないが、急に国民は変わったりしない。

オルテガ・イガセットが定義する「大衆」がいつ目覚めるのか?
目覚めることがありうるのか?

けさの「サンデーモーニング」を見て、考えさせられた。

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