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報道ステーション2014年7月25日が、安倍首相の「世界で最も厳しい安全基準」という日本の原発のいかさまぶりを伝えた。
取材したのは、フィンランドのヘルシンキから車で三時間余りのオルキルオト原発である。
核のゴミを埋める最終処分場、有名なオンカロを併せ持つ施設だ。
そこに2005年に着工してなお工事中の三号機がある。
次世代型EPR(欧州加圧水型炉)というものだ。
まず異なるのは、格納容器を二重にして、航空機の衝突にも耐えられる構造になっている。
原発テロをも想定してのことである。
次に、フィルターベント、格納容器が破裂しないように圧力を下げて、放射性物質を除去する排気設備で、ヨーロッパでは標準装備となっているという。
更には、コアキャッチャーという装置だ。
これは、メルトダウン対策で、格納容器の底に受け皿を用意して、突き破って流れ出る核燃料を受け止めて、これを拡げて冷やすというものだ。
耐熱素材でできていて、170平方メートルの広さに伸ばして、特別の化学材料で冷却する。
いずれも日本では、考慮の外にあるものだ。
欧州の原発設計基準では、メルトダウンに至る事象の始まりから十二時間、格納容器保護のために人的対応に依存してはならない規定されているという。
オルキルオト三号機は、09年に稼働の予定が当局の厳しい安全基準により遅れて、安全コストは当初の予定の三倍以上の一兆円をこ越えた。これがため、施工のアルバ社はドル箱の高収益の送電網を売却するはめになった。
そこには、あの手この手と、原発の危険性を踏まえて、謙虚に安全第一に傾注する姿勢がある。
事故が起こったら、周辺住民の逃げ道もない、勝手にせい、考慮の外だという日本のいかさま審査基準とは天と地の開きである。
専門家は、日本の原発の安全基準は周回遅れだという。十年は遅れているという。
原発推進の安倍晋三は、井の中の蛙大海を知らずを極めている、重い知能不全の病にかかっているかのようだ。
これで世界で最も厳しい安全基準とは、欧州からは笑い者扱いされているに違いない。
どちらが、大地震、大津波、火山爆発の自然大災害の国かわからない。あべこべである。18億年動いていないという不動の超固い岩盤の上にあるフィンランドの原発にして、この厳格極まる安全基準を採用している。
真下、すぐ脇に、近くに至るところ活断層が走りまくっている日本とは月とスッポンである。
自民党の数少ない脱原発の代議士が福井市で、タクシーの乗車拒否にあい、自治体は脱原発の催事などに集会所を貸さないという官民ぐるみの徹底した原発支持の姿勢を示しているようだ。
将来、日本という世界に冠たる原発不適地で事故が起こっても、もはや、被害者とは言えまい。もう安全神話は通用しない。
賠償金にはそぐわない。
主体的な攻撃的な選択の結果を甘受するしかなかろう。
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