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カナダの人権教育〜バンクーバーからモントリオールでの国際会議に参加のためカナダに行くこととなった。
せっかくなので、経由地のバンクーバーで学校視察をお願いした。 バンクーバー市内の公立中等学校の10年生、日本では高1の社会科の授業を見せていただいた。 ホームレスのための施設建設に対する地域住民の反対について、それぞれが調べていた。 佐賀でも農業政策や町の活性化、オスプレイ配備や原発政策について子どもたちが調べる学習はある。 どこが違うのか、よくわからないが、やはり土台の人権感覚が違うのかなと思う。 しかし、その土台の人権について格別何かの授業で教えているわけではないと先生はおっしゃる。 憲法の人権法に定められている通り、多文化教育、インクルーシブ教育を行なっているだけと言われる。 教室にさまざまなルーツを持つ子がいて当たり前。障害のある子もいて当たり前。 そういう当たり前が、人権教育の基本なのかもしれない。 小中高まで無償の義務教育で、医療費も無料で、その権利に差別がないという社会がある。 仕事もし過ぎないよう家族との時間を大切にする、労働者の権利もみんなが大切にする社会。 教育内容は教師の自由裁量が大きいが、特に最近はあらゆる教科で、先住民族について学ぶことが義務づけられていると言っていた。 これまでの反省から来ているとのこと。最近の首相の謝罪発言からも伺える。 街のあちこちに30以上もある先住民族のトーテンポールもそういう意図が込められている。 そう言えば10年前に訪れたウィニペグの小学校でも、その時ですら、先住民族のための民族学級があった。民族講師がいた。 世界でも人権の先進国と言われるカナダ。課題はあっても、その課題に向き合える国なのだと思った。 |


