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『光見守る坂道で』のストーリー紹介。
第1弾紹介はなぜか、第16話・町の思い(文・麻枝准)
16話は、クラナドハッピーエンド後。
汐が小学生の頃の話。
ストーリーを簡単にまとめると次のとおり。
アフターの奇跡があった後
朋也・渚・汐は3人仲良く幸せな家庭を築き上げてきた。
汐は渚の運命を受け継いでいたことで
幼いころ、渚同様、命を落としかけ
神隠しのように消えてしまう出来事もあったが
幼い渚を救ってくれた場所、病院の敷地のなかで眠っており
さらに、なぜか病からも復活し、奇跡的に助かっていた。
※ここでは詳細は記述されていませんが、たぶん、幼い汐を発見したのは、風子ちゃんなのでしょう。
100%そうとは断言できませんが、クラナドラストのシーンは
神隠しにあった汐を風子が発見する状況をあらわしたものだといえます。
さて3人の幸せな生活からしばらくして。
汐が小学生●年生のとき。
彼女は1人で世界1周旅行に行きたいと言い出す。
「ずっと考えてたの。世界を、いろんな町を見て、いろんな人と出会いたいって」
「いろんな町は見てきたじゃないか。これまでだって、いろんなところに行ってきた」
「ううん、もっと広い世界。最初はテレビだったの。ヨーロッパの小さな町を紹介してて、みんな穏やかに暮らしていた」
汐の大きな瞳が熱を帯びる。
「授業で習った世界が本当にあるんだってわかるような気がして、すごくうれしかった。だから、もっと知りたいって思って、図書室で借りた本で調べて、そしたら、いつか知らない町を自分の目で見て、いろんな人と話してみたいって思うようになったの」
(『光見守る坂道で』95〜96ページ引用)
渚はしおちゃんのしたいようにさせてやりたいと思いつつも、小学生の1人旅にさすがに心配な朋也。
週末に訪れた古河家でも汐の世界一周の話になり。
汐の意見に肯定的な秋生に、「無責任にいうな」と愚痴をこぼす。
その後、秋生は朋也と2人になったときに、「心配なのはわかる」といいつつも
町に救われた渚の子である汐も渚の運命を引き継いでいること
今回の汐の旅も「渚の奇跡」や「汐の神隠し」と同様に、関係があるのではないか
と述べ、要望に応えるべきだと諭す。
「なぁ、オッサン。俺たちはさ、この町を愛し、この町に育まれてきた……それは渚も言っていたことだ」
「ああ、そうとも」
「だったら、どうしてその町から突き放すようなことをしなきゃならないんだ?」
「突き放す?」
「違うのか?」
「ああ。もし、汐がこの町と深く関わりがあるっていうんなら、この旅は……(中略)町にとっても同じ、成長の旅になるんじゃねぇのか?」
(『光見守る坂道で』98ページ引用)
渋々、了承する朋也。その朋也の了承に反応するかのように、空は汐の旅を祝福するかのように、光の玉が踊っていた。
人はいろんな人と出会い、別れを繰り返して成長していく。
それは町も同じことなんだ。
いろんな町と出会い、別れを繰り返していく。
これから旅をして、汐と町は共にそうして成長していくんだ。
光が踊っていた気持ちがわかる。
汐と同じ、たくさんの出会いが楽しみなんだな。
(『光見守る坂道で』98ページ引用)
町の思いを理解する朋也。
そうして世界一周へ出かける汐のシーンで、この話は終了。
ちなみに1人旅行に必要な、語学はどうするんだ、という不安はまったくなく。
話の合間、合間に小学生の汐が旅行していくシーンが入ってきますが
「Il va gisement de lavende.(ラベンダー畑に行くの)」とか
「E tasty muito!(とてもおいしい)」とか
汐は、小学生なのに、すくなくとも2か国語は自由にしゃべれる天才少女だったりします(笑)。
ただ
語学が扱えても、小学生の世界一周旅行なんて、危険極まりないような気もしますが。
秋生によって体は鍛え上げられています(笑)
それでも心配ですが、光坂町に守られているので、あやしい人がでてきても、光の玉でブロックしてくれるんでしょう、たぶん(笑)
僕個人の感想ですが
Keyの作る話はどこまで、いくんでしょう?(笑)
と思わなくはないですが、汐(と町)が、いろんな歴史を持つ国々の町に会うことで、成長していく。
という締め方は良かったし、『光見守る坂道で』のなかでも面白さ的にいって、上位に入る作品だと思います。
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