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「1Q84」文庫化されてから購入しようとかも思ってましたが
2週間前に勢いで購入。
電車に揺られながら読み進めた。
この本貶したら、評論家みたいでかっこよくみえるのでしたいのですが
はっきりいって、面白い小説だし、褒めときます。
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」よりははるかに面白いと思う。
いまどきオウム真理教みたいなカルト教団がでての展開は
時代遅れのような気もしますけど
宗教問題は古くて新しいし、問題提起するには値するテーマでしょう。
そうしたテーマだけでなくストーリーもいい。
殺し屋の女性と、17歳の少女が文学賞をとれるように小説に大修正を加える男性の、2つの物語が交互に進み、どちらの物語の背後にもカルト教団が見え隠れする構図もいい。
エンターティメント力でぐいぐい読み進める力はさすが村上春樹だと思います。
月を2つ持つ世界の1Q84やリトル・ピープルの幻想的な描写も面白いと思う。
ただどうだろう、男性が父の元に訪れるシーンはいささか唐突だったかな。
なぜ父との和解なんだろうか。
宗教が一種の疑似家族集団の暴走的な要素があるため
それに対するワクチンとして
きちんとした家族の構築を描くべきと村上春樹が考えたのだろうか。
ここは意図が伝わらない部分だった。
ちなみに「1Q84」はBOOK2で終わりだろうな。
物語的にいっても、テーマ的にいっても終わってると思う。
それともCLANNADのアフターみたいな回答編のようなBOOK3が待っているのだろうか?
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