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手術の寸前、最後に頼もしい応援がかけつけていた。
それは大きくなった、ともの姿だった。
とも「パパー、ずっと会いにきてくれなかったから…ともの方から来ちゃったよ…パパ…ともがパパって呼べるの、パパだけだから…」
そうした応援もあったが、朋也の手術はうまくいかなかった。
結果からいうと、彼は死を迎えることになるのだ。
ただ、死の直前、彼は記憶を取り戻すことだけには成功していた―。
声も出せない状態の中で、彼は記憶を取り戻していた。
さて上記のシーンから、『智代アフター』という物語は
智代がPC画面上に文字をタイプしていく、スタイルで語られていく。
智代は、インターネット越しで、悩みを抱えている人たちの相談に乗っており
彼らに少しでも役立てるべく、自分の人生を語り始めていた。
そして、ここからラストに至るタイプされた文字こそが、『智代アフター』のメッセージ。
智代の言葉を使い、原作者の麻枝が、画面を通じて、我々、プレイヤーに訴えかける。
(以下の文章は基本引用ですが、諸事情により、句読点、漢字表記は実際のものと変わってます。その点はご了承ください)
これからの先に、どんなことが待とうとも、後悔せずにいられた。
その自信がある。
私たちは、大切なものを、見つけられたから
最後に、2人で見た風景が、いまも忘れられない。
それは、どこまでも続く、夕焼け空だった。
2人で、美しむように見ていた。
世界がこんなにも美しいことに、いままで、気づきもしなかった。
何も知らなかった。
おさない日々にはもちろん、苦しみの真っ最中に会った時にも
その色しか知らなかったら、ずっと気づかないままでいた。
そんな美しさだった。
彼はいつの間にか、目を閉じていた。
その顔はまるで、走り終えたランナーのように、すがすがしいものだった。
その時、彼の口が動いて、何かを言った。
小さな声だった。
寝言かもしれなかった。
そのまま彼は、長い眠りについたからだ。
それでも、その言葉を振り返るたび、私は思う。
彼もそのとき、私と同じ場所にたどり着けたんだと。
そう思うことができた。
私はもう2度と、絶望はしない。
逆境を乗り越え、永遠の愛を信じて、ひたすら信じて、2人で生きた日々があるから。
それは私だけの宝物だ。
かけがえのない宝物だ。
苦しくて、胸が張り裂けそうになったこともあった。
泣き叫んだこともあった。
そんな日々があったからこそ、いま、すべてが輝いて見える。
彼と出会ったことも、彼と過ごした日々も、絶望した日も、1人で泣き続けた日も
これから歩んでいく道も、過去も、未来も
すべてがあの日、見た、夕焼け空と同じように輝いて見えた。
私はそんな人生の輝きを、見つけられたから。
自分と同じように、悩んでいる人たちを、今度は助けたいと思った。
そうして歩き続けたら、それがいつか自分の生きる道になっていた。
だから、それを見つけられた人は、今度は他の人たちが見つける手助けをしてあげてほしい。
その時は、あなたは、もう悩むことはないはずだ。
あなたは、あなたの生きる意味を、もう持っているはずだから。
あなたの宝物が、どのようなものか、それをどうすれば手に入るのか、それは誰にもわからない。
でも、いつかは、必ず、見つかる。
だから、いまは、どれだけ苦しくても、つらくても、悲しくても、怒っても、笑っても
泣いても、泣き叫んでも、それでも進んでほしい。
あなたの宝物を見つける、その日まで。
もし、この画面の向こうのあなたが、その道の途中で、1人きりになったとしても、大丈夫だ。
あなたは、1人きりじゃない。
私が、ここにいる。
いつまでも、共にいくから、だから安心してほしい。
それが私が、彼と共に歩んで、一緒に見つけたものだから。
Name:森のくまさん
(朋也の最後の言葉)
ありがとう、おまえのおかげで、いい人生だったよ。
さあ、いこう。世界は美しく、そして、人生はかくも素晴らしい。
I,ts a Wonderful Life
と、いうことでこれで『智代アフター』の物語はこれにて終了。
クラナドのテーマが家族とするなら、智代アフターは、人生の宝物探し。
人生の宝物は、1人1人違うから、家族という要素にこだわる必要がない。
たとえ、家族がいなくてもみつかる人生の宝物。
宝物を見つける日まで、進んでいってほしい、というのが『智代アフター』のテーマだったりします。
朋也が死んだ展開に対しては、賛否両論あるようですが
僕はテーマ、物語ともに、悪くないと思っています。
このゲームは泣きゲーじゃなくて
訴えている部分は前向きですし。
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この文章を見ていたら買いたくなりました!!
ただちに買いに行きたい!!
2010/8/12(木) 午後 10:15 [ 黄昏の巫女@霊夢 ]
智代アフターは、クラナドやリトルバスタードと違って評価は分かれるようですけど、面白いですよ。
2010/8/12(木) 午後 10:18 [ kazuyu2004 ]