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◆ 地球温暖化“ホットケ”ない!! ◆
京都は秋の観光シーズンを迎えているが、地球温暖化によると思われる環境の変化に寺院が危機感を強めている。この時期は毎年、多くの観光客が紅葉見物に訪れるが、近年、温暖化の影響か葉の色づきの遅れが目立っている。今年は10月の平均気温が平年と比べ2度高く、雨も昨年の7割と紅葉にとっては厳しい条件。夜間特別拝観を予定している寺院などは「見ごろが12月までずれ込めば、観光シーズンを外してしまう」とやきもきしており、雨ごいならぬ“寒さごい”の状態だ。
◆ 全国的な現象…冷えない“古都”には打つ手なし ◆
京都の紅葉といえば、国外からも見物客が訪れるほど秋の観光シーズンの“目玉商品”。名所と呼ばれる寺院も数多くあり、関係者はカエデなどの葉が赤くなるのを首を長くして待っている状態だ。
ただ、紅葉の時期が近年、異変を見せている。これは京都に限らず、全国的にみても50年前と比べ約16日遅くなっており、気象庁は原因について「温暖化による気温上昇」と分析している。
京都地方気象台によると、敷地内の標準木が紅葉になるのは、観測を始めた1974年から10年間の平均で11月27日。しかし96−2005年の平均は同月30日と、3日間遅くなっている。今年も同様で、郊外に多い紅葉の名所でも、平年の11月中旬からずれ込む恐れがあるという。
龍谷大の増田啓子教授(環境気候学)は「みずみずしい紅葉には、秋の冷え込みと十分な水分が必要」と指摘。また、昼夜の寒暖差が大きいことも紅葉の条件の一つで、温暖化により寒暖差が減ったことや、長雨ではなくスコールのような大雨・豪雨が増えたことも原因とみている。
秋の夜間特別拝観を行う市内のある寺院は、数年前からカエデの根元に水をまくなど対策を講じている。それでも同寺の紅葉はまだ一部。関係者は「寒さが増して、急に色づいてくれれば」と祈っている。
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