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第24回フェブラリーS サンライズバッカス(左)が長い直線を真一文字に突き抜けてきた。カネヒキリを破った舞台で、役者が違っていた 若さバリバリの“おじさん”に3人娘もメロメロ。フジテレビ系「うまなで」キャスターの(左から)安田美沙子、今井りか、東原亜希がアンカツを祝福した 第24回フェブラリーS(18日、東京11R、GI、4歳上オープン国際、定量、ダ1600メートル、1着本賞金9400万円=出走16頭)日出ずる国の砂の頂点に立ったのはサンライズバッカスと安藤勝己。直線で外から力強いスパートで抜け出し、2着ブルーコンコルドに1馬身半差をつけてGI初制覇を決めた。タイム1分34秒8(不良)も優秀で、これが1年4カ月ぶりの勝利とは思えない圧勝劇だった。次走は未定だが、世界最高賞金GI・ドバイワールドC(3月31日、ナドアルシバ、ダ2000メートル)への追加登録は可能。冬のダート王の夢は大きく広がっていく。 ◇ 雨上がりの東京にサンライズ! 直線で外から一気にサンライズバッカスが突き抜けて、冬のダート王に輝いた。 「今までとは全然違った。自分でも驚くほど強かった」。笠松から中央に移籍して5年連続GI勝ちとなった安藤勝己騎手をも驚愕させる末脚だった。まさにあのカネヒキリを一昨年、武蔵野Sで破った舞台で、眠れる豪脚が蘇った。 例によって半馬身ほど出遅れたが、中団まで押し上げ早めのスパート。「かわすときの脚が違ったけど、まだ200メートル残っていた。しまった、早かった」とアンカツは一瞬あせったが、脚勢は全く衰えない。一昨年メイショウボーラーが樹立したレコードに0.1秒差と迫る1分34秒8で、Vフィニッシュを決めた。 「淡々とした流れでリズム良く走らせることができた。いざGOサインを出すと逆らうところがあるから、外枠でスムーズだったのも良かったと思う」。完璧な騎乗にして完璧な1馬身半差。ブルーコンコルドもシーキングザダイヤも全く歯が立たなかった。 “驚愕”といえばこの男も。リーディング1位のアンカツは12Rも勝ち今季28勝。連対率は48.9%だ。3月28日には47歳になるのにこの凄さ。「デキすぎだよ」と照れ笑いするが、勢いは止まらない。同じ笠松所属だった兄の安藤光彰騎手(48)が先日のJRA騎手試験に合格し、3月からは同じ中央で騎乗することになるが、その前に“アンカツありき”を派手にアピールした。 昨年のオレハマッテルゼの高松宮記念に続くGI2勝目の音無調教師は「カネヒキリを負かした馬として格好がつけられた」と安堵の表情。「もう(重い斤量の)GIIIとか使えない。交流競走とかを使うことになるだろう」というが、GIの勲章を得た今、ドバイワールドCに追加登録するこもできる。アンカツもアドマイヤドンで挑んだ04年(8着)=フェブラリーS快勝後に参戦=の借りが返したいはずだ。 カネヒキリ、アロンダイトと、一昨年と昨年の最優秀ダートホースが休養中。今、日の丸を背負えるのはサンライズバッカスだけだ。ドバイにはダイワメジャーで挑むことが決まっている絶好調アンカツの手綱で、サンライズバッカスも世界へ−。ファンの思いはドバイへと飛んでいる。 ■サンライズバッカス 父ヘネシー、母リアルサファイヤ、母の父リアルシャダイ。黒鹿毛の牡5歳。栗東・音無秀孝厩舎所属。北海道門別町(現日高町)・ヤナガワ牧場の生産馬で、馬主は松岡隆雄氏。戦績18戦6勝(中央17戦6勝、地方1戦0勝)。獲得賞金2億7100万4000円(中央2億5600万4000円、地方1500万円)。重賞は05年GIII武蔵野Sに次いで2勝目。GIフェブラリーSは音無秀孝調教師が初勝利、安藤勝己騎手は04年アドマイヤドンに続き2勝目。 ★サンライズバッカス出走には追加登録必要…ドバイWC ダートの世界最高峰レースのドバイワールドCには、すでに日本からヴァーミリアンが選出されている。世界各国からも昨年のUAEダービー馬ディスクリートキャット(牡4)、昨年の米国年度代表馬インヴァソール(牡5)、米GI2勝のプレミアムタップ(牡5、サウジアラビア移籍後にアラムと改名)といった強豪が選ばれている。登録をしていないサンライズバッカスが出走を希望する場合は、追加登録が可能。すでに追加1次登録は14日に締め切られているが、ここで登録すれば総賞金の0.1%(6000ドル=約72万円)。追加2次は3月3日が締め切りで、総賞金の1%(6万ドル=約720万円)が必要となり、レース寸前と言える追加3次は3月26日が締め切りで、総賞金の10%(60万ドル=約7200万円)が必要だ。 ★オーナー&生産者も感激!バッカスの母にはディープを交配する計画 松岡隆雄オーナー(55)=水産物加工輸入販売業(株)松岡社主、生産者の梁川正克さん(63)=北海道日高町・ヤナガワ牧場=とも、GI初勝利に大感激だった。 「本当に嬉しい」。8年前に亡くなった父・重雄さんの代から数えると馬主歴は50年。「サンライズペガサス(重賞3勝)やサンライズフラッグなど、あと少しまでいったことはあるんですが…。感激です」。前週のきさらぎ賞でオーシャンエイプスが4着に終わった悔しさもあっただだけに、喜びはひとしおだ。 梁川場主も、先代の正雄さんと一緒に牧場を起こしてから、今年が42年目。初めての美酒に「GIはガクエンツービート(88年菊花賞)で2着したのが最高。惜しいところにはいっていたんですが…。きょうは落ち着き払って大人の雰囲気がありました。状態が良かったんでしょう」とにっこり。また4着カフェオリンポスの松山調教師とは大学(麻布獣医大)の同級生で、友の祝福に白い歯を覗かせていた。バッカスの母リアルサファイヤには今年、ディープインパクトを交配させたい意向だ。 ■フェブラリーSアラカルト
◆好タイム サンライズバッカスの勝ちタイム1分34秒8(不良)は05年にメイショウボーラーがマークしたフェブラリーS&コースレコード1分34秒7(不良)にコンマ1秒差、歴代2位。 ◆1番人気の連勝ストップ 02年アグネスデジタルから昨年まで1番人気馬が5連勝していたが、今年の1番人気シーキングザダイヤは9着で連勝はストップ。 ◆安藤勝己騎手 GIは昨年のマイルCS(ダイワメジャー)以来で11勝目。JRA重賞は今年の共同通信杯(フサイチホウオー)に次いで46勝目。今年は94戦28勝2着18回で、勝率.298、連対率.489と驚異的。ダートGI(交流含む)は9勝目で、これまでの内田博幸騎手と並んで2位から単独2位に浮上した(1位は武豊騎手の18勝)。 |
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