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132人目の部員となった東福岡・藤田監督
▽決勝 東福岡 28―21 東海大仰星
東福岡(福岡)が前回覇者の東海大仰星(大阪第1)を破り、2大会ぶり6度目の優勝を飾った。春の選抜、夏の7人制に続き、2季ぶり2度目の「高校3冠」を達成。14年度に同校が記録した298点を上回る花園最多311点を挙げた。
「史上最強」と称されるチームをつくり上げた藤田雄一郎監督(44)は、選手たちとともに戦ってきた。歓喜の瞬間、指揮官は重圧から解放された。安堵(あんど)の笑みでコーチ陣とハイタッチ。「重圧? ありましたよ〜。『史上最強』とか誰が決めたんや」。就任5季目で2度目の花園V。筋肉ゴリゴリの教え子たちの胴上げで宙を舞った。
本気で世界一を目指したチームだった。昨年大会の準決勝で敗退後、最初のミーティングで選手に伝えた。「ワールドユースで勝とう」。世界の強豪校が集まる毎年5月の国際交流大会での優勝を目標にしたが、決勝で南アフリカのグレンウッド校に6―45で大敗。身長2メートルの選手もいる相手からトライを1本も奪えなかった。
この1年で唯一の負けが力になった。「日本一になるためのミッション」とFWの目標平均体重は100キロに設定。朝の筋力トレーニングでは、選手が来る前の午前6時40分に部室のカギを開けた。「選手を待たせるなんてありえない」。“132人目の部員”になって一緒に戦った。
それだけにメンバー選考が苦しかった。17年連続花園出場を決めた後の1か月間、ロック箸本龍雅主将(3年)らと意見が食い違った。「箸本の3年生を入れたいという気持ちと、勝てるメンバーは違う。心を鬼にした」と1、2年生を13人も入れた。昨年12月23日のメンバー発表。保護者も見守る前で選手は自分の運命を知る。断腸の思いで25人の名前を読み上げると、箸本は泣いていた。「つらい気持ちでいたと思う。彼のチームですから」と指揮官は振り返った。
迎えた花園。準決勝までは相手の強みを潰す戦い方だったが、最後は理想を追いかけさせた。「最後の試合やろ。好きなようにやってこい」。送り出した教え子たちが聖地で見せるヒガシの展開ラグビー。その姿を見て瞳が潤んだ。「ずっとやってきた伝統がぶれないチームになっている。みんな目がギラギラしていた。すごいです、すごい」
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