大阪桐蔭との決勝でラックからパスをつなぎトライを決める東海大仰星のCTB長田
◇総括
8日に東大阪市花園ラグビー場で行われた決勝で、東海大仰星(大阪第2)が大阪桐蔭(大阪第1)を破り、2大会ぶり5回目の優勝を果たした。得意の展開ラグビーを貫き、王座を奪回した。
秋田工と引き分け、かろうじてトライ数で上回った3回戦を境にチーム状態が上向いた。準決勝は出足鋭い防御で東福岡の攻撃を食い止め、決勝ではバックス陣が全5トライを挙げて逆転勝ち。5試合で計8トライを奪ったWTB河瀬をはじめ、勝負どころでの突破力は見事だった。
大阪桐蔭はFW陣が攻撃、防御両面で力を発揮した。フィジカル強化に取り組んだ成果を生かし、頂点にあと一歩に迫った。決勝ではフランカー奥井ら1、2年生が5人先発しており、新チームにも期待したい。
2連覇を目指した東福岡はミスが相次ぎ、準決勝で敗退。今春のトップリーグ入りが決まっている主将のNO8福井翔大を中心とする「個の力」を、チームとしてまとめ上げる難しさを感じさせた。
石川県勢初のBシードとして臨んだ日本航空石川が初めて3回戦を突破。同じ8強では、ノーシードの報徳学園(兵庫)が御所実(奈良)、中部大春日丘(愛知)のBシードを連破し、国学院久我山(東京第2)は史上4校目の大会通算90勝に達した。8強には進めなかったが、東海大仰星をモール攻撃で追い詰めた秋田工を含め、伝統校が存在感を見せた。
今大会から1チームの登録人数が5人増えて30人になった。上位進出チームを中心に、試合によって主力選手を休ませるなど選手起用に幅が出た。
4強入りした東日本勢は桐蔭学園(神奈川)だけ。19大会ぶりに大阪勢対決となった決勝が象徴するように「西高東低」の構図は変わらなかった。