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3大会連続W杯へ

34歳SH田中史朗、3大会連続W杯へ2枠制す

   
スポーツ報知

◆ラグビー パシフィックネーションズ杯 最終戦 ▽日本代表(世界11位)VS米国代表(世界13位)▽10日13時35分(日本時間)▽フィジー・スバ、ANZスタジアム

 【スバ(フィジー)9日=大和田佳世】ラグビー日本代表は10日、W杯最終登録メンバー発表前最後の試合に臨む。この日は市内の公園で最終調整した。7月末に右太ももを肉離れしたSH田中史朗(34)=キヤノン=は今大会初先発。抜群の経験値を見せて8年ぶりのパシフィックネーションズ杯(PNC)優勝に導くと同時に、茂野海人(トヨタ自動車)、流大(サントリー)との3人による激しいポジション争いを制する。

 青空が広がる公園内のグラウンドで、田中は昨年11月のイングランド戦以来となる先発に備えた。15年W杯1次リーグ最終戦以来の米国戦は、PNC優勝をかけた一戦。「チームが強くなっている。自分もそこになじめるようにプレーしたい。まず日本が勝つことを第一に考えて戦いたい」と、力を込めた。母マウデさん死去のため、ニュージーランドに帰国していたジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(49)も夕方に合流。戦闘態勢は整った。

 SHは今大会3試合でいずれも先発が違う。34歳の武器は、「経験、戦術、スペースを見る力」。ある時、今季サンウルブズが僅差で敗れた試合終盤の映像を見て、「(キック)チャージを狙っている相手がいたから、パスの動きを入れれば反則が取れて、PGで勝てた」と指摘した。一緒にいたSO松田を、「僕や(茂野)海人さんはそういう引き出しがパッと出てこなかった」と驚かせたほどだ。

 けがへの対応も経験が生きている。7月22日の盛岡合宿初日に右太もも裏を軽く肉離れした。若い頃なら焦って出場し再発させていた。「オッサンなので焦って再発したら遅くなる。ゆっくり治してW杯に間に合うように…」と34歳は気持ちを抑え、回復に努めた。

 前回W杯はSH2枠。他のポジションとの兼ね合いはあるが、今大会も同数となる可能性が高い。田中は後輩2人の存在に、「闘争心はずっとある」状態が続く。3大会連続W杯出場を確約された立場ではない。「日本が勝つのが一番。自分が出て負けるより他の人が出て勝つならそっちの方がいい」と思う反面、「自分が出て勝つのが一番いい」のが本心だ。2連勝で迎える最終戦。勝利へ導く働きが、何より生き残りへのアピールになる。

 ◆田中 史朗(たなか・ふみあき)1985年1月3日、京都府生まれ。34歳。伏見工高、京産大卒を経て、2007年に三洋電機(現パナソニック)に加入し、12季在籍。19年にキヤノン移籍。13年にハイランダーズ(ニュージーランド)で日本人初のスーパーラグビー初出場を果たす。W杯は11、15年に出場。家族は妻と1男1女。166センチ、72キロ。
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