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東芝−トヨタ 前半、タックルを跳ね飛ばし突進する東芝・侍バツベイ
ラグビーのトップリーグ上位4チームによるプレーオフ「マイクロソフトカップ」第1日は28日、東京・秩父宮ラグビー場などで1回戦2試合を行い、東芝(リーグ1位)とサントリー(同2位)が勝って2月4日の決勝(秩父宮)に進出した。
3連覇を狙う東芝はFW戦で苦しみながらも主導権は渡さず、トヨタ自動車(同4位)を38−33で下した。
初優勝を目指すサントリーはヤマハ発動機(同3位)の終盤の反撃を辛くもしのぎ、40−39で逃げ切った。
★東芝、主導権渡さず攻撃面も様変わり
東芝は苦しみながらも決勝に駒を進め、トップリーグ3連覇に向けてあと1勝に迫った。
トヨタ自動車はリーグ戦で34−18と快勝した相手。だが、圧倒してきたFWがやや受け身に回るシーンが目立った。出足の鋭いトヨタの攻撃に、前に出て行く本来の動きを抑え込まれてしまった。
ただ、要所での防御の堅さはさすがだ。ゴール前まで攻め込まれながらも、プレッシャーをかけ続けて主導権を手放さなかった。CTB冨岡主将は「トヨタは本当に強かった。ほとんど差はなかった」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
チームは円熟の域に達しようとしている。これまでモール一辺倒だった攻撃面も、大きく様変わり。この日の5トライのうち、モールを起点にしたトライは1つだけだ。SO広瀬のパス回しとキックが効果的な攻めのリズムを生み出している。
決勝の相手はリーグ戦で辛勝した宿敵のサントリー。薫田監督は「厳しい試合を経験できたのは大きな財産だ。サントリーとは真っ向勝負がしたい」と、闘志をむき出しにした。王者がプライドをかけて戦う。
★サントリー、辛勝で決勝へ 20点リードで気の緩み
強気で鳴らすサントリーの清宮監督も、さすがに謙虚だった。「最初の70分と後の10分で違うチームが戦っていた。いろんなものを教えてもらった」
後半24分、ゲームキャプテンのWTB小野沢が左ライン際を駆け抜けてトライを決めた。40−20(ゴールは失敗)となったが、落とし穴が待っていた。
20点リードした場面を、清宮監督は「あれで気が緩んだ」と振り返る。その後は防戦一方となり、ヤマハ発動機に3連続トライを許した。快勝で終わるはずの試合は、1点差での逃げ切りになってしまった。
小野沢は「うまくいかなかった」と、首をかしげた。その横で清宮監督は「ああいう展開になると、リーダーが何をやっても駄目。不思議だね」と苦笑した。
決勝ではリーグ戦で敗れた東芝に、雪辱と3連覇阻止を懸けてぶつかる。小野沢は「みんな負けたように落ち込んでいた。でも、勝って反省できるから、いいじゃないですか」と話した。冷や汗ものの勝利を前向きにとらえることができるか。答えは2月4日に出る。
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