ラグビー大学選手権で初優勝を狙う東海大が14日、群馬県太田市の三洋電機グラウンドに
出稽古に行った。19日の1回戦・京産大戦(秩父宮)では、今季のリーグ戦で
11トライを挙げたHO木津武史、FB豊島翔平(ともに4年)の“トライ王コンビ”が
体調不良で出場が微妙。この日、1メートル85、97キロのWTB鶴ヶ崎好昭(3年)が
先発デビューを猛アピールした。
必死に足をかいた。実戦形式の練習で、WTB鶴ヶ崎は三洋電機の3人のタックルを
受けながら、左中間に飛び込む。厚い壁をこじあける、チーム初トライだった。
「(いつも)前に出ようと意識はしています」
大東大、立正大とも合同練習をする三洋はシーズン佳境だが、お互いの日程が
合ったため、この日の練習が実現した。
東海大はBKの切り札・FB豊島が足首ねんざ、日本代表経験もあるHO木津は腰痛持ち。1
回戦の京産大戦は“飛車角”抜きで戦う可能性もあるが、体重97キロの鶴ヶ崎が
不安を吹き飛ばす。
東海大では先発経験がないものの、高校、U−20代表には選ばれた。
青森の実家は農家。幼少のころから大根を抜き、運搬を手伝い、足腰は自然に強くなった。
「鶴ヶ崎は攻撃面でパンチがある。三洋さんはこちらの無理を聞いてもらい、
本当にありがたい」。日本一チームの好意に感謝した木村季由監督は、有望な原石も発
見し、二重の収穫を得た。