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現在放送中で、視聴率も好調を維持しているNHKの連続テレビ小説「まれ」。ヒロインの希(まれ)役を演じ、持ち前の元気さから「リアル朝ドラヒロイン」とも呼ばれる土屋太鳳(たお)さんとは、どういう人なのだろうか。また、撮影はどのように行われているのか。「まれ」のロケに同行し、その一端をのぞいてみた。(本間英士) 【フォト】横浜の中華街でポーズをとる土屋太鳳!! ■「目の中に星が見える」 「ヒロインだから、もちろんセリフの量は一番多い。でも彼女、現場ではいつも笑顔なんですよ。誰に対しても礼儀正しい姿勢には頭が下がります。朝ドラのヒロインそのもの、っていう感じですね」 現場のスタッフに、土屋さんの印象を聞いたところ、全員が土屋さんの「元気さ」「礼儀正しさ」に言及した。 朝ドラの現場は多忙だ。ロケは時に深夜に及び、次の日の撮影は早朝から−なんてこともある。にも関わらず、土屋さんはロケの後にもセリフを覚え、体調管理のためランニングを行い、さらにはブログの更新なども行っているという。 記者も現場で何回か土屋さんを見かけたが、確かにどんな時も笑顔で、疲れの色を感じさせなかった。あるスタッフは「土屋さんはピュアな方。オーラがすごくキラキラしていて、目の中に星が見えるんです」と打ち明ける。 土屋さんは平成7年生まれ。17年にオーディションを受け芸能界入りし、20年の映画「トウキョウソナタ」で女優デビュー。これまでNHK大河ドラマ「龍馬伝」などに出演し、昨年の朝ドラ「花子とアン」でヒロインの妹、もも役を演じて注目を集めた。 もともと、つややかな長髪を腰の辺りまで伸ばし、どちらかというとクールな印象だった土屋さん。ところが、昨年9月の会見で、「元気なヒロイン」という役柄に合わせるため、髪を約40センチも切って会見に臨み、取材陣を驚かせた。 現在、日本女子体育大学に在学し、「舞踊学」を専攻。「まれ」のオープニングでは、その経験を生かして即興のダンスを披露したほか、主題歌「希空〜まれぞら〜」の作詞も務めるなど“多才”ぶりを示している。 ■2時間の撮影で放送は2分間 朝ドラの撮影は、どのように行われているのか。4月上旬に、ロケ現場を訪ねた。 「本番、いきまーす!」「はい、カットー!」 東京都内のとある公園。撮影スタッフのよく通る声が響き渡る。この日は、能登に住む文(田中裕子さん)が横浜を訪れ、希の父、徹(大泉洋さん)と話をするシーンが撮影された。 撮影は、2度のリハーサルを経て本番。カメラのアングルを変え、2度撮影した。演技は細かくカットをかけるのではなく、3分程度続けて撮影。テクニカルディレクターの大須賀弘之さんによると、「まれ」では芝居のライブ感を大切にしているため、10分弱の長いシーンもぶっ続けで撮ることもあるという。 田中さんと大泉さんはセリフを間違えることはなく、力がほどよく抜けた、自然体の演技を披露。また、スタッフによるカメラなどの準備があまりにもてきぱきしていて、一つの伝統芸を見るかのようだった。この日は淡々と撮影終了。さすが、プロの仕事だと感動した。 このロケでは、約40人のスタッフが2時間かけて撮影したが、実際にオンエアされるのはわずか2分程度。こんなに人員と時間をかけているのに…と、衝撃を受けた。大須賀さんによると、これでも「取れ高としては多い方」。知識では知っていたが、こうして目の当たりにすると、朝ドラがいかに手間ひまかけられているかを改めて思い知った。 ■「まんで」おいしい撮影合間のお菓子 現在は、パティシエ修業に奮闘する希を描く「横浜編」の撮影が進んでいる。3月末の中華街ロケでは、土屋さんが合間に記者たちの質問に答え、写真撮影に応じた。最近の撮影場所は主に東京・渋谷のNHK放送センター内のセット。そこでは、撮影の合間に土屋さんがお菓子を食べていて、「こっちの(お菓子の)方が、『まんで(とても)』おいしいです」と笑顔で語っていた。すっかり、石川県の「能登ことば」がなじんでいるのが印象的だった。 今年3月、「マッサン」の玉山鉄二さんが会見で「朝ドラの撮影は大変です。僕もシャーロット(・ケイト・フォックスさん)も倒れました」と明かすなど、ハードスケジュールで知られる朝ドラ。「まれ」は昨年10月のクランクインから7カ月がたち、撮影は佳境に入っている。 体力的にも精神的にも苦しい時期にさしかかっているはずだが、土屋さんには、持ち前の明るさで撮影を乗り切ってもらいたい。夢が持てないヒロイン、希は今後、どういう経緯でパティシエを目指すことになるのか、そして物語がどういう結末を迎えるのか。続きを、まんで楽しみにしている。 |

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