ラグビーのトップリーグ(TL)は27日、14年目のシーズンが開幕。4連覇を狙うパナソニックと東京・秩父宮ラグビー場でヤマハ発動機が対戦し、24−21でヤマハが勝った。
オープニングトライはヤマハがマークした。前半15分、パナソニックのゴール前で連続攻撃。右に展開してSO大田尾竜彦がインゴールへショートパント。バウンドが変わったところにCTBマレ・サウが飛び込んだ。ビデオ判定のテレビマッチオフィシャル(TMO)にかけられ、トライが認められた。今季加入したFBゲラード・ファンデンヒーファーのゴールも決まり7−0とヤマハがリードした。
24分には混戦からボールをつなぎ、最後はWTB中園真司がトライ(ゴール)。4連覇を狙う王者相手にいきなり14点をリードした。
パナソニックは、筑波大4年に在学したままTLに登録するという、リーグ初のケースで入団したSO山沢拓也が巧みなボールタッチでBKラインにパスを供給。ヤマハのゴールラインに迫りながらもが、ヤマハの強力スクラムで再三コラプシング(スクラムを崩す反則)をとられ、チャンスをつぶし続けた。しかし28分、左展開からCTBベリック・バーンズのオフロードパス(タックルを受けながら相手の背中側で通すパス)を受けたCTB森谷圭介が左中間トライ。バーンズのゴールも決まって7−14とした。
39分にヤマハが突き放す。スクラムでパナソニックのコラプシングを誘い、ファンデンヒーファーがPG。ボールがゴールポストぎりぎりを通ったため、珍しくTMOにかけられたが成功と認められ、17−7と10点差にした。パナソニックはたまらず右PRヴァル アサエリ愛に代えてベテランPR川俣直樹を投入した。
後半も、ヤマハのスクラムの強さは際立った。8分、相手ゴール前右中間スクラムを押し込み、反則を誘って中央にペナルティートライ。ゴール成功で24−7とした。
パナソニックも、ようやくエンジンを回転させる。BKに藤田慶和、タンゲレ・ナイヤラボロと攻撃力のある選手を投入してペースをつかむと、17分には右サイドを駆け抜けたWTB山田章仁が中央に回り込んでトライ。バーンズのゴールで14−24。さらに21分、バーンズのキックパスを受けた山田が一度はタックルされながら、ボールを拾い直して右隅トライ。バーンズの気迫のゴールも決まり、21−24と迫る。
しかし32分、何度も繰り返していたスクラムでのコラプシングで川俣がシンビン(10分間の一時退場)を命じられたほか、汗で滑りやすいボールにノックオンなどミズが多発。絶対王者らしからぬプレーが目立ったパナソニックは3点差が届かず、ヤマハは悲願のリーグ初優勝へ大きな1勝をあげた。
大阪・ヤンマースタジアムで行われたサントリー−近鉄は14−13でサントリーが競り勝った。
今季のTLは昨季まで導入された2グループ制を改め、18チームが1回戦総当たりで戦い、勝ち点が多いチームが上位となる。プレーオフは行わず、リーグ戦1位が優勝。勝ち点が同数の場合は(1)勝ち数(2)全試合の得失点差(3)当該チームの対戦の勝ち点などで順位を決める。勝ち点は勝ち=4、引き分け=2、負け=0で、ボーナスポイントとして7点差以内の敗戦に1、相手より3トライ以上上回ったチームに1が与えられる。昨季までの4トライ以上獲得の1は廃止された。