舞鶴 圧倒9トライ FW陣、流れ引き寄せる
【舞鶴―朝明】前半21分、3人を振り切りトライを決める舞鶴のNO8佐々木=花園ラグビー場
第97回全国高校ラグビー大会第2日は28日、大阪府の花園ラグビー場で1回戦11試合があった。県代表の舞鶴は朝明(あさけ)(三重)と対戦。9トライ(認定トライを含む)を奪う猛攻で57―7で快勝。2大会ぶりの初戦突破を決めるとともに、史上5校目となる花園通算80勝を達成した。
九州勢では熊本西が2回戦に進んだが、コザ(沖縄)は敗れた。また1回戦注目カードの常翔学園(大阪第3)―仙台育英(宮城)戦は常翔学園に軍配が上がった。
第3日は30日、2回戦16試合があり、シード校が登場する。舞鶴は第2グラウンドの第4試合(午後1時15分キックオフ予定)で、Bシードの中部大春日丘(愛知)と対戦する。
【舞鶴―朝明評】FW戦で優位に立った舞鶴が序盤から得点を重ね、2大会ぶりの初戦突破を決めた。
舞鶴は前半3分、相手ゴール前で得意のモールを押し込み、相手反則による認定トライで幸先よく7点を先制した。同15分に再びモールからトライを奪い、同21分にはFW陣が細かなパスをつないで前進し、最後はNO8佐々木が押さえて、主導権を握った。
後半11分に守りの隙を突かれて失点したが、最後までFW、BKがうまく連動して大勝した。
舞鶴が強力FWで圧倒する狙い通りの展開で初戦突破した。堀尾大輔監督は「体をぶつけ合う局所戦と、スペースを広く使うプレーのバランスが良かった。成長した部分を大舞台で出してくれた」とたたえた。
FW陣の積極プレーが流れを引き寄せた。前半3分、相手陣でのキックチャージから一気に攻め、ラックからモールを形成して押し込み、7点(認定トライ)を先制。15分には右サイドのラインアウトから再びモールでトライを奪った。
「理想的な形で先制、追加点を奪えた」。LO(ロック)富田晴大主将(3年)の言葉通り、勢いは増した。21分にはパスをつなぎ、最後は「相手守備の間が空いていた。いけると思った」というNO8(ナンバーエイト)佐々木康成(2年)が3人を振り切って右中間にトライ。ゴールも決まって19点差とすると、さらに2トライを加えてリードを広げた。
後半はBKも躍動した。4分にFB(フルバック)松島聡(2年)の好走で相手陣深く攻め込むと、FWが相手スクラムボールを奪って左に展開し、最後は松島が押さえた。11分に手痛い失点を喫したが、直後に松島がキックをうまく使って相手守備をかわし、自ら右中間に押さえ、相手に流れを渡さなかった。
2大会ぶりの勝利はうれしかったが、課題も残った。失点場面のように「ラインディフェンスの間を何度か抜けられた」とHO(フッカー)吉原拓哉(3年)。次の相手はシード校。LO田中隼斗(同)は「相手が強くなれば一瞬の隙が命取りになる。守備時のコミュニケーションをしっかりしたい」と話し、富田主将は「自信は持ちつつも満足せず、練習をして2回戦に備える」と表情を引き締めた。(宮家大輔)
BK陣も存在感
FW戦で優位に立つ狙い通りの展開に持ち込んだ舞鶴。BK陣も触発されるように、鍛え上げてきた力を発揮した。
WTB(ウイング)三重野和希(3年)は俊足を生かしたプレーで攻守で躍動した。鋭いステップで相手守備をかわして陣を大きく進める場面も多かった。「FWをサポートできて良かった」と三重野。
FB松島聡(2年)は後半最初のトライのきっかけを自らの走りでつくり、その後のトライにつなげた。失点直後の同15分には好キックでボールを相手陣深いところに転がし、自ら押さえてチームを鼓舞した。「県予選決勝はけがで出られなかった。勝利に貢献できてうれしい」と松島。
2回戦はシード校との対戦で、さらに厳しい戦いとなる。三重野は「守備ラインを上げて相手の攻撃を前で止めたい。キックの正確性も追求し、BK陣一丸となって臨みたい」と意気込んだ。
まだまだ課題も
堀尾大輔監督の話 FWの縦のつなぎや全体の連係など、強みを出すことができた。結果が出たことは自信になると思う。まだまだ課題もあるが、一皮むけつつあると感じている。
思い切りできた
富田晴大主将の話 磨いてきたモールで早い時間帯に先制でき、思い切り良くプレーできた。練習してきたことが出せて良かった。自信と謙虚さを持ち、2回戦に向けてしっかり調整したい。
|