京都産業大学、開幕戦で同志社を撃破。ラグビー関西大学リーグ (京産大アスレチック)京都から遠く離れた東近江の地で最後に笑っていたのは、赤紺を身にまとった戦士たちだった。
10月7日に東近江市・布引グリーンスタジアムで行われた関西大学ラグビーAリーグ第1節、京都産業大学vs.同志社大学戦。台風24号の影響により1週間の順延となった試合でラグビーファンの誰もが待ちわびていた。
昨季リーグ戦は73-19で大勝を収めたが、春のトーナメント戦では12-42と敗北を喫した。京産大のストロングポイントでもあるFW(フォワード)で思うように試合を優位に運べず、後半は無得点に終わった。
夏合宿の厳しい練習を経て、挑んだ初戦。準備はしてきた。それでも、大西健監督の「厳しい戦いになる」という試合前の呟きが、楽に勝てる試合ではないことを物語っていた。
序盤の主導権を握ったのは京産大だった。同志社大が誇るBK(バックス)陣に対してディフェンスでプレッシャーをかけ続け、ミスを誘発した。春季トーナメントでは劣勢だったFW戦も優位に進め京産大ペースに。
前半13分には先制に成功。SO(スタンドオフ)山内凌雅(3年=関大北陽)の左サイドへのキックパスをWTB(ウィング)ニコラス・ホフア(2年・札幌山の手)がキャッチ。
そのまま相手をかわしてトライを挙げた。夏合宿で頭角を現し、今季からFB(フルバック)に定着した栢本光(3年=天理)のコンバージョンも決まって、7点のリードを得る。
18分にはマイボールラインアウトを主将のLO(ロック)上田克希(4年=東海大仰星)がキャッチしてモールを形成。ゴールライン目前まで押し込むと、夏合宿MVPのFL(フランカー)武田知大(4年=尾道)が相手ディフェンスを突破してトライを決めた。
28分、同志社に7点を返されたが、31分にWTB(ウィング)濱田将暉(4年=京都成章)がトライを決めて再び14点差。しかし、前半ロスタイムに相手に突破を許してトライを奪われて前半終了。21-12と9点のリードを奪って試合を折り返した。 リードを広げたい後半だったが、試合の流れは同志社に傾いた。素早くボールを回されて翻弄される京産大。後半2分にトライを許すと、24分にはラインアウトモールから逆転トライを許し、21-26。
京産大も必死に反撃するが、相手のディフェンスと自分たちのペナルティも重なってゴールラインが遠い。激しい攻防が繰り広げられた。
京産大サイドが再び歓喜に沸いたのは同39分だった。マイボールラインアウトをキャッチして相手ゴールラインに迫った。
何度もフェーズを重ね、最後は武田が「絶対にいってやろう」と気迫のこもった突破を見せて同点トライ。さらには栢本のコンバージョンが決まって土壇場でついに、28-26と逆転に成功した。
後半のロスタイムは3分、リードはわずか2点。同志社のキックオフをマイボールにしたかったが、キャッチミスで相手ボールへ。
ペナルティキック1本で逆転負けになる。規律を守ったディフェンスで相手の猛攻を止め続け、試合終了のホイッスル。強敵・同志社から開幕勝利を収めた。
2年前も同志社と開幕戦で対戦したが、試合終了間際に逆転を許して涙を流した。今回は逆の結果に。先輩たちの借りを返す形で雄叫びを上げた。
試合終了後、ほっとした表情で話した大西監督。「最後3分は財産になる。同志社の才能にうちの努力が通用した」とチームの成長を実感していた。
「自分たちの強みが出て、まだまだいけると自信がついたと思う」。上田は大きな手ごたえを感じている。次戦はシャローディフェンスを強みとしている関西大学。前節の天理大学戦で大敗を喫しているが決して侮れない。
ひたむきに―。京産大らしいラグビーで連勝を狙う。
文/写真:山内美優(京産大アスレチック)
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2018年10月10日
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いきなりの強豪対決、同志社は2点届かず京産大に敗戦。ラグビー関西大学リーグ10月7日、布引グリーンスタジアムにて行われた関西大学ラグビーAリーグ第1節、同志社大学vs.京都産業大学。昨年は6位に沈んだ同志社と関西2位の京産、関西リーグの大きな1戦に多くの注目が集まった。
「BK(バックス)の同志社」と「FW(フォワード)の京産」の試合かと思われたが、同志社のFWはモールでの得点もあり、スクラムもやや押されたが互角な戦いだった。しかし、ミスも響き、あと一歩届かなかった。26−28の僅差で京産大が勝利した。
天候は曇り。27度と気温は高く、風が強く吹いていた。台風で延期になり、交通も不便な会場にも関わらず、観客席は満席だった。今か今かと待つ会場についに「威風堂々」が流れる。両校の戦いが幕を開けた。 風上の同志社のキックオフで試合が開始すると、開始1分にCTB(センター)永富の右裏へのキックが転がり外に出て、敵陣22mラインまで上がった。しかし京産ラインアウトで同志社が反則し、ハーフラインまで戻された。
4分にもFB(フルバック)安田が京産のディフェンスラインを抜け、CTB山口にパスするも惜しくもノックオン。8分には早い展開で左に回していく同志社だったが、スローフォワードを取られて京産大のスクラムに。そのスクラムではコラプシングを取られた。 トライまであと少しのところでミスが出てしまった同志社に対して、13分に京産の右端からゴールライン手前の左端に待つWTB(ウイング)ニコラスへのキックパスが通り、そのままトライ。 その5分後にも京産がトライを決めた。「最初に入り方が悪くて2本取られたところが、やはり最後まで我慢仕切れなかったところ」(同志社・萩井監督)と、序盤の失点は痛かった。 28分に永富のトライで7点を返すが、31分に再び同志社のミスからターンオーバーされ、京産のトライが決まった。
前半終了間際にWTB山本雄がゲインし安田へパスが渡ると、左端へ飛び込みトライ。12-21で同志社が9点を追う形で後半に突入した。 ![]() 後半は同志社が先制した。LO(ロック)平澤のビッグゲインから右に展開、HO(フッカー)平川がボールを持つと、力強いアタックで京産のディフェンスラインを壊しにかかる。
一度ラックでダウンボールすると、立ち上がり再び自らボールを持ってゴールラインまで一気に攻めた。
コンバージョンゴールも決まり2点差に迫ると、22分、敵陣5mライン付近の同志社ラインアウトからモールを形成。じりじりとインゴールまで押し込んでいく。最後は平川がしっかりと決め、右端からのコンバージョンゴールも成功。 FWでの逆転トライに歓声が上がった。このまま逃げ切りたかったが、簡単に許してくれないのが京産だった。 逆転した後も決して油断せずに攻め続ける同志社。SO(スタンドオフ)古城がディフェンダーをかわしながら突破を図る場面が何度も見られたが、38分に同志社はハンドの反則を取られて同志社陣での京産ラインアウトとなる。 モールが崩れると京産はラックサイドを攻め続け、最後はFL(フランカー)武田が逆転トライを決めた。 ロスタイムのアナウンスは3分。同志社がボールを獲得し、丁寧かつ果敢に攻め続けた。観客たちも両校の激しい攻防を見守る。3分が経ち、絶対にミスができない状況の中でホイッスルが鳴った。 同志社のノックオンで勝負あり。自分たちのミスでなかなか得点までつなげられなかった同志社は開幕戦黒星となった。 率直な敗因として「前半の自分たちのミス」(同志社主将・山口)。一時逆転したものの、序盤の失点が後にまで響いた。 課題とされてきたスクラムやディフェンスに関しては、モールでの失点はなく、逆に同志社のモールでのトライは大きな収穫となった。悔しい1戦となったが、今週末には関西王者・天理大学との戦いが待っている。 「次どれだけやれるかで真価が問われる」(萩井監督)。激しい戦いが予想されるが、下を向くことなく残りの試合も全力で戦い抜く。 文:於保いちこ/写真:安本夏望、上野孝輔(同志社スポーツアトム) |
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今後もチェックよろしく。笑
