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鍛え抜いたスクラム、FW平均体重10キロ差なんの


  • 前半、先制のトライを決める天理大・モアラ

  • 後半、スクラムを組む天理大フィフティーン


 ◆ラグビー 全国大学選手権 ▽準々決勝 天理大30―17大東大(22日・金鳥スタ)
 準々決勝4試合が行われ、天理大は平均体重で10キロ以上軽いFWがスクラムで大東大と渡り合い、一時5点差に迫られたものの反則を誘発し、30―17でかわした。創部100周年の早大は、4点ビハインドのラストプレーで、ウィング佐々木尚(4年)が劇的な逆転トライを決め、20―19で慶大を下し、5季ぶりの4強入りを果たした。来年1月2日の準決勝(東京・秩父宮ラグビー場)の組み合わせは早大―明大、帝京大―天理大に決まった。

 体重差なんて関係ない。天理大のスクラムがそれを証明した。5点差に迫られた後半終盤、天理大のFW陣は平均体重で10キロ以上上回る大東大FWを、一丸となったスクラムで圧力をかけ、反則を誘発。確実にPGを決め逃げ切った。FWの大奮闘で2大会ぶりの4強入り。フッカー島根一磨主将(4年)=天理=は「スクラムに対して勝負できた。ひとつにまとまれた」と笑みを見せた。

 決勝で帝京大に3点差で敗れた2011年度は、日本代表SO立川理道(クボタ)を擁し、バックスの力で準優勝した。近年はFWも強化。特に今年のチームは、スクラムを組んで組んで組みまくってきた。「スクラムで勝たないと強い大学に勝てない」とプロップ加藤滉紫(こうし、4年)=専大松戸=。練習後の自主練習では、プロップ同士で組になり肩車で100メートルをスピードを落として歩き、首や体幹を鍛えた。超ハードな練習をこなし磨かれたスクラムが、大事な一戦での勝因となった。

 これで王者への挑戦権を得た。来年1月2日に行われる準決勝で、16年度大会準決勝で24―42と敗れた帝京大と激突する。大会10連覇を狙う相手に対し「しっかり準備して挑戦したい」と小松節夫監督(55)。

島根も「年を越せるのは幸せ。一昨年のスクラムを思い出しながら、意志を継いで頑張ります」と気合十分だ。今夏の練習試合では12―14とほぼ互角の勝負も演じているだけに“ジャイアントキリング”が起こりそうな予感が漂う。

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