関東大学春季大会からボーナスポイントを考える 【ノーサイドの精神】関東大学春季大会は、最上位のA組で帝京大が2年ぶりの優勝を遂げ終了した。 この大会は勝ち点制で行われる。勝ち=5、引き分け=2、負け=0。加えて勝敗にかかわらず4トライ以上取れば1、負けても7点差以内なら1という、ラグビーではおなじみのボーナスポイント(BP)も与えられる。 帝京大は4勝1敗の勝ち点26、東海大も4勝1分け1敗の勝ち点26で並んだが、その場合の順位規定で最優先される「全試合の得失点差の多いチーム」が適用され、プラス138の帝京大がプラス25の東海大を上回った。東海大は負けなし、しかも帝京大に31−26と春季大会で初めて勝っている。それでも2位となってしまったのは、勝ち点制のマジックといえるだろう。 順位規定に「当該対戦勝者」の項目が入っていれば、東海大が初優勝していたわけだが、これは大会のレギュレーションなので今さら言っても仕方ない話だ。Jリーグでも勝ち点が並んだ場合の順位決定方法は「総得失点差」「総得点」に続いて3番目に「当該対戦」が出てくる。 「たら」「れば」の話が続くが、東海大は流通経大に引き分けなければ、引き分けでも4トライ以上取っていれば、帝京大に8点差以上つけて勝っていれば、帝京大を上回ることができた。帝京大からみれば、東海大戦で4トライを奪い、5点差で終えたことでBP2を加えられたことが大きい。 つまり、勝つなら圧倒せよ、負けても徹底的にしがみつけ、というのが勝ち点制での必須条件ということになる。これは9月開幕のW杯でも言えることだろう。 2015年の前回W杯で日本は、南アフリカを破る大金星を含めて3勝を挙げながら、1次リーグで敗退した。3勝1敗で南アフリカ、スコットランドと並びながら、勝ち点は12にとどまり、16の南アフリカ、14のスコットランドの後塵(こうじん)を拝した。日本は4試合ともBPを取れず、BP4の南アフリカ、同2のスコットランドとの差が順位に反映された。 BPの条件も近年、世界的には「4トライ以上」から「相手より3トライ以上上回る」に変わり、ただ攻めるだけではもらいにくくなったし、負けても2ポイントを加えることは難しくなった。されどBP。今度こそのW杯8強へ、日本もBPにこだわる試合をしないといけない。 |
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2019年06月19日
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堀江、田中、リーチの使い方/トヨタ・ホワイト監督<TLの名将が見た日本代表(2)> トップリーグ(TL)で指揮を執る海外出身の名将が独自の目線で日本代表、ワールドカップ(W杯)について語るシリーズ第2回は、トヨタ自動車のジェイク・ホワイト監督(55)です。07年大会で南アフリカを優勝に導いた知将は、選手の起用法、対戦相手との探り合いが勝利の鍵になると説きました。 【写真】記者会見に臨むトヨタ自動車のジェイク・ホワイト監督と姫野和樹主将 ◇ ◇ ホワイト氏はW杯を語る前に、日本の成長の陰に、大学ラグビーのレベル向上があると指摘した。大学がTLを押し上げ、TLで選手が育つ流れが代表強化につながっていると話す。 ホワイト氏 まず言いたいのは、3年前の来日時と比べると、大学のレベルが上がっているということだ。TLに入ってすぐに活躍している選手が多くのチームにいることがそれを証明している。トヨタでも、木津がすぐに日本代表候補になり、姫野も即戦力として代表でプレーしている。サントリーの梶村、堀越、パナソニックの山沢らも才能豊かな選手だ。そういった良いシステムが、日本ラグビーの飛躍的な進化を支えていると言える。 TLで2シーズン戦った経験を踏まえ、日本代表で特に印象深い選手としてプロップ具の名前を挙げた。 ホワイト氏 具のスクラムの安定感は素晴らしい。日本はスクラムが弱いイメージが世界にあったが、近年それが変わってきた。昔はティア1(世界最上位グループの強豪)を相手には、すぐにボールを出さないと通用しなかったが、今はしっかり組んで勝負し、そこからボールを出せるようになった。そうなると姫野、リーチなどのバックローの選手がボールを持ってプレーする余裕がうまれ、相手はディフェンスが読みづらくなる。そういう意味でも、具の存在は大きい。 強豪アイルランド、スコットランドと同組の日本。W杯制覇の味を知る知将は、目標の8強に向けた戦いをどう見ているのか。 ホワイト氏 日本の人たちは、1次リーグ最終戦のスコットランド戦に勝たないと決勝トーナメントに進めないように思っているが、スコットランドがアイルランドに勝つことも考えられる。そうなれば、スコットランドに勝ってもボーナスポイント(BP)の影響で上に進めないこともある。つまり、ロシア、サモア戦のBPが必須になるということだ。私がスコットランドのコーチなら、最終戦が日本というのはいやだし、日本のサポーターの前で決勝トーナメントをかけた試合はしたくない。各チームのコーチは、誰をどの試合で使い、いつ休ませるのかを、今考えている。つまり、相手コーチの頭の中も探りつつ、準備をしないといけないということだ。 日本代表がW杯で成功を収めるためのポイントを聞くと、経験豊富な選手の使い方を挙げた。 ホワイト氏 ビッグゲームなら、誰もが堀江、リーチ、田中の3人で試合をフィニッシュさせたいと思うだろう。プレッシャーがかかる残り20分の場面では、その3人をグラウンドに置きたいと考えるはずだ。彼らをベンチからスタートさせ、展開を見ながら投入することも考えられるが、先発の場合は控え選手が鍵になる。残り10分で出場する若手が、とてつもなく大きな重圧を受ける展開になるかもしれない。試合の流れを変えるインパクトプレーヤーも大事だが、W杯ではボールを持って簡単にトライなどできない。その3人の使い方は、日本代表にとって重要なポイントになるかもしれない。 ◆ジェイク・ホワイト 1963年12月13日、南アフリカ・ヨハネスブルク生まれ。教師や若年層の南ア代表の指導者を経て04年に南ア代表監督に就任し、07年W杯で優勝。13年にはブランビーズを率いスーパーラグビー準優勝。モンペリエ(フランス)などの指揮を経て17年からトヨタ自動車監督。04、07年にIRB(現ワールドラグビー)の年間最優秀コーチ賞受賞。 |
【ラグビーワールドカップ2019 応援連載『SCRUM』#2】 |
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