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昇格組の大分がアジア王者の鹿島を敵地で撃破! “開幕男”藤本憲明の2発で大金星
Goal
明治安田生命J1リーグ開幕節の鹿島アントラーズvs大分トリニータが県立カシマサッカースタジアムで行われた。
昨シーズン3位でフィニッシュした鹿島と、J2での2位から6年ぶりのJ1を戦う大分が相まみえた。鈴木優磨や三竿健斗を負傷で欠く大岩剛体制2年目の鹿島は、4−4−2の布陣で伊藤翔とセルジーニョが2トップを形成。一方、片野坂知宏体制4年目の大分は、3−4−2−1の布陣で、昨季のJ2全試合フル出場の鈴木義宜やタイ代表のティティパン、10番を背負う藤本憲明らが先発に名を連ねた。
アウェー戦となった大分だが、序盤からマイボールを大事にし、後方から丁寧にビルドアップしようとする姿勢を見せる。そんな中、その大分が11分に決定機を迎える。GK高木駿のロングボールから藤本が最終ライン裏に抜け出てGKクォン・スンテと一対一に。しかし、藤本のシュートはGKクォン・スンテのセーブに遭う。
それでも、大分は18分に先制する。相手のクリアを拾って二次攻撃を仕掛けると、バイタルエリアの小塚和季のパスをペナルティアーク付近の藤本が受ける。素早く仕掛けてシュートに持ち込むと、見事にコントロールされたボールがゴール左上に吸い込まれる。藤本の技あり弾により、大分が試合の均衡を崩す。なお藤本は、鹿児島に所属していた2017年にJ3で、また大分入りした2018年にはJ2の開幕節でそれぞれゴール。これでJ3、J2、J1と3年連続での開幕節ゴールとなった。
ハーフタイムにかけても、大分はボールポゼッションで優位に立つ。鹿島は両サイドバックも高い位置を取りにいくが、統制の取れた大分の守備をなかなか崩すことができず、ビハインドのままハーフタイムを迎えた。
迎えた後半、鹿島は立ち上がりに追いつくことに成功する。48分、ゴールから遠めの右サイドの位置でFKを獲得すると、永木亮太がゴール前にボールを供給。ヘディングで合わせた犬飼智也のシュートがゴール前に流れると、これを伊藤翔が押し込んで1−1とした。
迎えた後半も好勝負が展開されると、69分に勝ち越したのは大分だった。62分から途中出場したオナイウ阿道がGK高木からのロングキックで左サイドを抜け出す。最後は正面で好パスに反応した藤本が冷静にシュートを流し込み、大分が再びリードする。
その後、鹿島はリスクを冒して反撃に出るが、大分が粘り強い対応を続けて逃げ切り。藤本の2発で、昇格組の大分が敵地で昨季のAFCチャンピオンズリーグを制したアジア王者の鹿島を下すアップセットを演じた。
■試合結果
鹿島アントラーズ 1-2 大分トリニータ
■得点者
鹿島:伊藤翔(48分)
大分:藤本憲明(18分、69分) |
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詳細
2019年02月23日
サンウルブズ 1点届かず国内開幕戦黒星 ◇スーパーラグビー第2節 サンウルブズ 30―31 ワラタス(2019年2月23日 東京・秩父宮ラグビー場) 今季の国内開幕戦となった参入4年目のサンウルブズは、ワラタス(オーストラリア)に30―31で惜敗。開幕2連敗となったものの、今季初の勝ち点1を獲得した。 20―17で折り返した前半は7分にCTB中村(サントリー)がインターセプトで相手陣へと大きくゲインし、フォローしたWTBファンデンヒーファー(クボタ)へとつないでトライ。すぐさま1トライを返されたが、同17分にSOパーカー(神戸製鋼)のPGで勝ち越し。その後、相手FBフォラウの連続トライで逆転されたが、4点差で迎えた37分にロックのロウのトライで逆転に成功した。 後半も一時逆転を許したものの、29分にスクラムからのサインプレーでファンデンヒーファーがインゴールを陥れ、ゴールも決まって1点差に。終了間際にはSOパーカーのドロップゴールが惜しくも左に外れて逆転ならず。その後はボールをキープされ、ノーサイドとなった。 ワラタスはサンウルブズと同じオーストラリア・カンファレンスの属し、昨季は同カンファレンス1位の強豪。現オーストラリア代表主将のフランカーのフーパー、SOフォーリー、FBフォラウら多くの現代表選手が所属しており、今季も優勝候補の一角に挙げられている。戦前の予想を覆す善戦で、チームは大きな手応えを得た。 |
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五輪を目指す医大生・広田有紀
陸上女子800メートルで20年東京五輪を目指す国立大医学部生がいる。広田有紀(23)=秋田大5年=は、昨年6月の日本選手権(山口)で2分4秒33の自己ベストをマークして4位。9月の日本学生対校選手権(川崎)では2位に入った。五輪出場権獲得への練習に加え、医師免許取得に向けて秋田大で勉強や実習に励む日々。異色の“二足のわらじ”を履く素顔に迫った。(取材・構成=細野 友司、カメラ=矢口 亨) 日本のトップ、そして世界へ―。広田は18年の日本選手権で自己記録の2分4秒33を出して4位。日本学生対校選手権はレース最終盤まで優勝を争って2位に入った。18年アジア大会4位の北村夢(23)=エディオン=ら“3強”と勝負できる感覚は日増しに高まりつつある。 「4年生の時(17年)は越えられない壁を感じて終わったけど、18年は日本選手権の時に『入り込めるかも』と感じた。4位という順番は、まだまだ行けるんじゃないかと考えています。日本選手権など大きな大会で3強を崩したい」 新潟高2年時に岐阜国体少年の部で優勝したが、陸上は高校でひと区切りのつもりだった。医師を目指して高3夏からは受験勉強に没頭し、両立は考えもしなかった。だが、国体Vのキャリアを持つ新入生を陸上部が放っておくはずもなかった。 「陸上部さんのツイッターが私をフォローしてくださって。入学式で勧誘されて、お昼ご飯を食べながら雰囲気を聞く機会がありました。健康増進ブロックといってジョギングするだけの部門もあるので、気楽な感じで楽しそうだなと思って入部を決めました」 当初は伸び悩んだ。ただでさえ、受験勉強で半年以上のブランクがあった。秋田大は800メートル専門のコーチが不在で、練習メニュー作りにも困った。2年時の15年日本学生対校は2分10秒19で準決勝敗退。また全国で戦いたい―。自分から状況を打開しようとする姿勢が壁をこじ開けた。3年時の16年日本学生対校は2分6秒04で3位。4年時の17年日本選手権は2分5秒01で準優勝し、力を証明した。 「東北大にいる高校時代の同級生に連絡をとって一緒に練習参加させてもらったり、SNSでは仙台大の方とつながって、練習の組み立て方を教えてもらったりしました。3年生で手応えをつかんで、4年生では初めてオーストラリアで海外の試合も経験できたのが大きかった。冬季の練習も一番頑張れていましたね」 ■身近な職業だった医師
競技を始めた小学5年の頃から800メートルを主戦場にしてきた。1500メートル、3000メートルもこなす持久系が持ち味のランナーだ。 「1キロ3分50秒と息が上がるくらいのペース走で徐々に距離を延ばしたり、距離を変えずにペースを変えて持久力をつけたり。あとは長い距離のジョグ。60分間、1キロ4分のペースで走り続けた。800メートルにはスピードが持ち味の短距離型の選手もいますし、アプローチがいろいろあるから面白いです」 医学生ならではの、合理的なコンディショニングも躍進を支える。女性選手が避けて通れない月経とも、薬に頼らず付き合えている。 「朝起きてすぐの心拍で疲労感は分かるので、あとは体感的な疲労感をかけあわせて、ピーキングは考えるようにしています。月経も薬で調整するのは好きではなくて、周期に合わせて食事や体温調節、刺激の高い練習メニューを外すようにしています。月経が近づくと女性ホルモンが高まって脂肪をため込もうとするので、乳製品を極力控え、睡眠時間を多くしますね」 医師は、最も身近な職業だった。離婚して女手一つで育ててくれた母・美恵さん(56)は眼科の開業医。自宅の1階が診療所だった。 「2階に住んでいて、小さい頃は『来ちゃダメ』って言われても、しょっちゅう下りて行ってました。お医者さん以外の職業を知らなかったから、小学校の文集にも将来の夢は『眼(め)医者さん』と書いていました」 県内屈指の進学校に進んだ高校時代は物理が好きな理系女子。校内推薦で進学できる国立大医学部にターゲットを絞って努力した。 「物理は力学系の法則が得意で、一番勉強している感があったのも好きでしたね。もともと陸上をギリギリまでやろうと思っていたので、まずは推薦をもらえたらいいなと思って高校1年から勉強していました。目の前の勉強に精いっぱいで、通知表の評価を一生懸命上げようと。最初に志願した新潟大は推薦がダメで、秋田大から合格をもらえました」 医学部のカリキュラムは、6年間。段階的に知識と経験を深めていく。 「1年生は教養。物理化学や統計、英語も学びつつ、鑑別疾患(患者の訴えや症状から考えられる疾患を挙げる)の初年次ゼミも定期的にやりました。2年生は生理学、薬理学など、医学の基礎的な授業が入ってきます。3〜4年生で循環器、呼吸器、眼科、皮膚科など臨床医学を学びます。5年生からは座学が終わり、実習に入っていく感じですね」 2020年。順調なら五輪半年前の2月に、医師免許取得のための国家試験が待つ。このまま両立を続けるか、岐路に立っている。 「19年秋からは秋田大の卒業試験も始まります。どんなに今年調子を上げても、卒業試験や国家試験の準備があって、冬季で競技の状態を崩してしまったらやるせないので…。今は国家試験を1年延ばしたい、と相談しています。卒業自体を1年延ばすか、国家試験だけを1年延ばすか。いずれにしろ、休むことは前提に考えています。ギリギリまで陸上であがくためにも、両立は一回置いておきたい」 東京五輪女子800メートルの出場枠は48。今年7月1日から来年6月29日までに出した記録によるランキング上位者が出場資格を得る。国別枠は最大3。まずは国内のライバルを倒し、世界に通じる力を示す必要がある。 「本当に今シーズン次第。全てが今年に懸かっているので、今から緊張しています。東京五輪の時は25歳。選手としては一番、頑張れる時期だと思っているので、やりきりたいですね」 ■困難な道も幸せ
トップ選手では異例となる医学部生との両立。困難の分だけ、達成感も大きい。得難い大学生活を送る広田は、どんな医師になるのだろうか。 「今の段階では産婦人科医に憧れています。お産の多い病院に勤めてバリバリ働きたい。スポーツ系でも関わりたいので、陸上で得た知識をもとに婦人科のカウンセラーをしつつ、治療に当たれたらいいですね。陸上界と医学界の人って本来、交わらないと思っていて。どちらとも関わりながら大事な時期を過ごせているのはありがたい。幸せです」 ◆広田 有紀(ひろた・ゆうき) ▼生まれとサイズ 1995年5月20日、新潟市。23歳。164センチ、50キロ。 ▼競技歴 白山小5年時に始める。マラソン大会で優勝し、新潟市内の記録会出場を勧められたのがきっかけ。小学校は吹奏楽部にも所属し、ソプラノアコーディオンを担当。中学から陸上部に専念し、新潟高2年時の12年岐阜国体で優勝。 ▼好きな食べ物 すし、中華クラゲ。コリコリとした食感のものが好きで、魚ではマダイ。 ▼憧れの選手 男子100メートルの山県亮太(セイコー)。考え方や競技への向き合い方に憧れている。 ▼興味のある他競技 けん玉、フィギュアスケート。五輪2連覇の羽生結弦(ANA)が好き。 ▼好きな芸能人 韓国で結成された女子アイドルグループのTWICEや、人気ユーチューバーの「スカイピース」。 ▼“三足のわらじ”!? 大学1〜2年時は、多い時で月7〜10万円かかる遠征費を捻出するため、アルバイトもしていた。1年時は早朝にコンビニ店員、2年時は塾の講師。3年時以降は母の仕送りに助けられ、昨年末からは秋田大の「トップアスリート支援金」を得て遠征費を賄う。 ▼家族 母・美恵さん。 ◆女子800メートルの勢力図 日本勢では、日本歴代2位の自己記録2分0秒92を持つ北村が筆頭。ともに大学1年生で、同2分2秒57の塩見綾乃(19)=立命大=、同2分2秒71の川田朱夏(19)=東大阪大=を合わせた“3強”が有力選手として知られる。海外では、16年リオ五輪女王で同1分54秒25のキャスター・セメンヤ(28)=南アフリカ=が第一人者。世界陸上でも直近の17年ロンドン大会など3度の優勝を誇り、性別疑惑に苦しめられた過去もある。19年ドーハ世界陸上出場へ突破が必要な参加標準記録は、2分0秒60に設定されている。 ◆女子800メートルの東京五輪への道 全体の出場枠は48で開催国枠はない。1つの国・地域からは最大3人まで出場できる。出場枠は原則として、このほど新設される世界ランキングの上位が獲得。19年7月1日から20年6月29日までに出した記録が対象となる。 ■ほかにもいる、医師を夢見るアスリート
広田以外にも、競技生活と医師への道を両立する選手がいる。18年世界柔道女子78キロ超級金メダルの朝比奈沙羅(22)=パーク24=は、東京五輪金メダルと整形外科医になる夢を抱く。両親ともに医師。現在は東海大体育学部に在籍するが、引退後に医学部を再受験する意向だ。「海外では五輪メダリストで弁護士やドクターになる選手がすごく多い。日本は制度的にも難しいけど、自分が先駆けになりたい」と思いを抱く。
ラグビーの日本代表ウィング福岡堅樹(26)=パナソニック=も、引退後に医師の夢を追う。15人制では筑波大在学中の15年W杯イングランド大会で活躍。今秋のW杯日本大会もメンバー入りが有力だ。7人制でも主軸で、東京五輪を最後に第一線を退き、医学部を受験する。大学では情報学群情報科学類知能情報メディア専攻で、人工知能の研究やアプリ開発を学んだ。持ち前の理系脳を生かし、医学の道でも輝く。 |




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