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 7人制女子ラグビーWS北九州大会開幕 17歳松田が2トライ

   
西日本スポーツ

 
ラグビー7人制女子の国際大会、ワールドシリーズ(WS)第4戦の北九州大会が20日、北九州市のミクニワールドスタジアム北九州で開幕し、各組4チームによる予選リーグでA組の日本は3戦全敗で最下位となった。21日は9〜12位の順位決定戦に回る。

 日本は初戦で昨夏の7人制女子ワールドカップ(W杯)を制したニュージーランドに0−43で完敗した反省から、2戦目以降は積極的なアタックを展開。同W杯準優勝のフランスに19−33と健闘し、ロシア戦は後半途中まで21−14でリードした。終盤に2トライ(2ゴール)を許して敗れたが、中村知春主将(アルカス熊谷)は「昨年までと違い、(互角に)戦える時間が長くなった」と手応えをつかんだ。

 今月初めに代表デビューし、WS初出場だった17歳の松田凛日(りんか)(国学院栃木高)はロシア戦で2トライと大暴れ。15人制男子元日本代表の努さんを父に持つ新星は「持ち味の強く前に出る動きでトライを取れた」と来年の東京五輪に向けて自信を深めた。
 ラグビーW杯に向けて調子も上々
   
webスポルティーバ


 
4月19日、スーパーラグビー第10節が行なわれ、サンウルブズは東京・秩父宮ラグビー場に2016年の王者であるニュージーランドの強豪ハリケーンズを迎えた。

【写真】ラグビーW杯の最終兵器「アタアタ」

 今年3月末、2020年のシーズンを最後にサンウルブズがスーパーラグビーから除外されることが発表された。スーパーラグビーを統括する「サンザー(SANZAAR)」対して、日本人選手たちは「サンウルブズの強さを見せたい」「外したことを後悔させたい」という強い気持ちで臨んだ。

 そのなかでも、とくに責任感を人一倍、露わにした男がいる。

「子どもたちの夢や希望になれば新しい世界も開けていくので、できるかぎり僕たちがそういうものを見せてあげたかった。子どもたちに世界の扉を閉ざしてしまって本当に申し訳ない。ファンの皆様にも申し訳ないですし、自分たちも本当に残念」

 2013年に日本人選手初のスーパーラグビー選手となったSH(スクラムハーフ)の田中史朗だ。

 スーパーラグビー参入4年目にして初の金曜ナイター試合ということもあり、秩父宮には今季最多1万6805人ものファンが集った。「グラウンドに入った時、すごく多くの方が見に来てくださっていたので、本当にうれしかった」。いつもより気合いが入ったと、田中は言う。

フミ」の愛称でファンから親しまれている田中は、21番をつけて控えメンバーとしてベンチスタート。ところが、先発したSHジェイミー・ブースが負傷し、予定より早い前半27分からピッチに立った。

 日本代表としてワールドカップに2度出場している田中は、サンウルブズのBKでは最年長となる34歳。スーパーラグビー68試合目という経験が、何よりも大きな武器だ。「おじいちゃんだけど、FWのコントロールがうまい」と、同じくベテランのLO(ロック)トンプソン ルークも田中を絶賛する。たしかに、接点周りで味方のFWを使いながらアタックする術(すべ)は、世界でもトップクラスだ。

 今年のワールドカップを見据えて、休暇をしっかりと取った田中は2月から日本代表候補合宿に参加していた。その後、3月中旬にはサンウルブズへ合流する。田中が三洋電機(現パナソニック)に加入した時から師弟関係にある「ブラウニー」ことトニー・ブラウンHC(ヘッドコーチ)に請われたからだ。

 サンウルブズを率いるブラウニーは、キックやパスを使ってスペースを攻める「スマートなラグビー」が信条だ。相手を細かく分析した結果、スペースの狭い方(ブラインドサイド)を執拗に突いてみたり、前に出てくるディフェンスに対してあえて短いパスを多用することもある。

昨年、ブラウンHCが「5年前の田中に戻ってほしい」と言っていたことを思い出す。5年前と言えば日本代表がウェールズ代表を下した頃だが、田中のパフォーマンスは群を抜いていた。34歳となったが、3度目のワールドカップに向けて徐々に調子が上がってきたように感じる。

 ハリケーンズ戦では後半25分、相手ボールのスクラムでNo.8(ナンバーエイト)にタックルしてノックオンを誘った。そのプレーはは、かつて日本代表を率いたジョン・カーワンが田中を「小さな暗殺者」と呼んだこともうなずける迫力だった。また、相手FLに危険なタックルを受けたあと、何もなかったようにプレーに戻る姿もチームを勇気づけた。

 試合後、田中は逆転負けを喫したことに反省の弁を述べる。

「僕もミスをしてしまいましたし、リーダーがいなくなってパニックになってしまった。日本のラグビーはまだまだできるぞ、ということをファンの皆様に見せたかったのですが……」

 その分析が功を奏し、サンウルブズは前半、試合の主導権を握った。強豪ハリケーンズ相手にWTB(ウイング)セミシ・マシレワが2トライを奪い、23−10で前半を折り返す。

 サンウルブズのエースWTBマシレワは、トライ後に「江頭2:50」のモノマネを取り入れたパフォーマンスで有名だ。最近では、そのモノマネのあとに自身の愛称である「スネーク」のポーズも披露する。実はこのパフォーマンス、マシレワのハットトリックで勝った3月29日のワラターズ戦前に田中が教えたものだ。そこからマシレワは、3戦で計7トライと絶好調である。

田中は「グローカル(glocal)」という考え方を大事にしている。グローカルとは、グローバル(global)とローカル(local)を組み合わせた造語で、「Think globally, act locally.(地球規模で考えつつ、自分の地域で実践する)」の理念を象徴する言葉だ。これはサンウルブズや日本代表でも大事にされている言葉で、田中は昨年チームの「グローカル賞」に輝いている。

 サンウルブズでは日本だけでなく、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、トンガ、フィジー、ジョージアと、さまざまなバックグラウンドを持った選手がいる、世界でもユニークなチームだ。そんな選手たちが分け隔てなくコミュニケーションを取って「ワンチーム」で戦っていく際に、「グローカル」な考えや行動は欠かせない。

「外国人選手と話していても、日本のラグビーが本当に好きという選手が増えましたし、みんな日本語でしゃべりたがります。ラグビーに関係なく、日本語で会話している外国人を見るのはうれしいですし、これぞラグビーのつながり、広がりではないかなとすごく感じられます」(田中)

 大学時代からニュージーランドでのプレー歴がある田中は、率先して外国人に英語で話しかけ、チームの和を保つことに尽力している。マシレワのパフォーマンスを引き出したのも、ピッチ外での田中のファインプレーとも言えよう。

 ただ、試合はサンウルブズのゲームキャプテンFL(フランカー)ダン・プライヤーが後半からいなくなったこと、相手のプレーの精度が上がったこともあり、23−29と逆転負けを喫してしまった。

 一方、60分以上プレーした田中を見るかぎり、フィットネス面は十分に戻ってきているようだ。 

それでも、日本ラグビー界のパイオニアは前を向く。

「今日も勝てなかったけど、いいパフォーマンスを見せることはできた。サンウルブズがいらないと言っている人たちに対して、新しい道が開けるかもしれない。次の試合も、これからも、可能なかぎり自分たちの最高のプレーを見せたい」

 サンウルブズの次の試合は4月26日。田中が2013年から4年間在籍したハイランダーズ(ニュージーランド)と対戦する。

 パナソニックで12年間プレーした田中は今シーズン、「新しい挑戦をしたい」とキヤノンへ移籍した。34歳になっても、ピッチ内外のアクションで日本ラグビーを引っ張っていく。

京産大! 天理大に肉薄

今季限りでの退任を表明している京産大・大西監督(左)は試合後、部員らの居残り練習に付き合う
今季限りでの退任を表明している京産大・大西監督(左)は試合後、部員らの居残り練習に付き合う


◇ラグビー▽春季オープン戦 (20日・京産大)

天理大33―26(前半19―12、後半14―14)京産大
 
47シーズン目の今季限りで退任する大西健監督(69)率いる昨季関西リーグ3位の京産大は、ホームグラウンドで今季初戦を行い、昨季全国大学選手権準優勝の天理大に26―33と肉薄した。

 前半、敵陣ゴール前5メートルで得たペナルティーキックで迷うことなくスクラムを選択した京産大は、ロック伊藤鐘平主将(4年)らFW8人が結束して一気に押し切り、スクラムトライ。ここ数年、天理大にお株を奪われていたFW戦で優位に立った。

19―19の後半、相手バックスにディフェンス網を破られ、2連続トライを献上。終了間際のトライで追い上げたがあと一歩、届かなかった。

 敗れはしたが、指揮官には好感触があった。
この日の計4本のトライはスクラムが1本、ラックが3本。
「FW戦は十二分に手応えがあった。
さらに強力になると思う。昨季から出場している選手らがチームの顔になってきた。
あとはバックスのタックルミス(が課題)ですね」と春シーズンの段階ではFW陣に合格点を与え、試合後の居残り練習にも付き合った。

伊藤主将も「FW戦で自信が持てたことが収穫。秋には日本一のFWになり、(大西監督の)最後のシーズンに花を添えたい」ときっぱり。

元日本代表ウィング大畑大介氏、15年W杯日本代表のプロップ山下裕史(神戸製鋼)、SH田中史朗(キヤノン)ら多数のジャパン戦士を育てた名将のラストシーズンが始まった。


 ◆大西 健(おおにし・けん)
1950年2月19日、東京都生まれ。69歳。啓光学園(現・常翔啓光学園)、天理大を経て73年、京産大監督就任。
関西大学Aリーグは90年度初Vから計4度優勝。
全国大学選手権は82年度に初出場し、4強が7度。
08年度限りで一度は辞任。09、10年度は教え子の元日本代表センター・吉田明氏に監督を任せて自身は総監督を務め、吉田氏退任後の11年度から監督に復帰した。

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