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「オフロードパス」

片手でパス 日本の常識変えた

日刊スポーツ



<ラグビー用語(3)オフロードパス

知ればラグビー通へと1歩前進するワードを解説するシリーズ第3回は「オフロードパス」。
タックルを受けながらパスをするプレーで、ノックオンなどのミスが起こりやすいが、成功すれば攻撃の流れを加速させることができる。日本代表も練習に多くの時間を割くなど、攻撃面において重要なスキルになっている。

      ◇       ◇

11年大会でニュージーランド(NZ)代表CTBソニービル・ウィリアムズは、タックルを受けて相手にしがみつかれても、左右から2人同時に絡まれても、片手だけでパスを通し続けた。
タックルを受けながら、倒れる前にボールを片手でパスする「オフロードパス」でNZを優勝へ導き、「ミスターオフロード」と呼ばれるようになった。

ボールは両手で持つ。パスは両手でする−。これが日本の常識だった。片手では精度が落ちる。精度の低いパスはノックオンを誘うだけでなく、相手にパスをカットされるインターセプトにもつながる。体の小さい日本人には、リスクが大きいプレーとされてきた。

しかし、時代は変わった。京都工学院高(前伏見工高)を監督して2度の花園優勝に導いた、高崎利明ゼネラルマネジャーは「昔は『片手でパスしたらあかん』と教えてきた。

それが『ちゃんとパスを放れるんであればOK』に変わった」と話す。11年大会以降、世界的プレーヤーらが、ハンドオフで相手をかわし、もう片方の手でパスをする場面が急増。世界のスタンダードに倣う部員の意思を尊重し、両手論を押しつけることもなくなった。

現在の日本代表も重要プレーの1つと認識し、オフロードパスの練習に多くの時間を割く。プロップの三上は「世界で勝つためには必要なスキル。ただボールを持って真っすぐ当たるだけなら相手は怖くない」。NO8姫野は「昔は日本人は小さいし、オフロードできない、手が短い、という考えが多かった。オフロードの練習はしてこなかったし、弱い前提で練習をしていた。そんなことはない。日本人でもやれる」と話す。肉弾戦が持ち味のFWにも、BKと同じようなパススキルが必要な時代になった。

オフロードのロードは「荷(Load)」という意味。タックルを受けながらも、運んでいた荷物を降ろすようにパスをすることが由来になっている。防御網が強固になる現代ラグビーにおいて、オフロードパスは突破のための重要なスキルだ。日本では浸透していなかったからこそ、世界で勝つために必要なスキルになっている

慶大「ルーツ校」

伝統があるからこそ1歩先の改革

   
日刊スポーツ

<大学と日本代表(1)>

日本のラグビー界は、長く大学が中心だった。早明戦、早慶戦など伝統校同士の対抗戦では、学生やOB、ファンがスタンドを埋めた。70年代から90年代にかけての爆発的なブームは落ち着いたが、今でも日本代表の8割以上は大卒選手が占める。大学と日本ラグビー界、日本代表、そしてワールドカップ(W杯)。過去と現在に迫る。第1回は「ルーツ校」慶大。120年の伝統をベースに世界を目指して変わる。

【写真】小宮山監督が感謝、慶大・大久保監督の打倒早大宣言

      ◇       ◇

1899年。慶大の選手たちは、無意識のままに覚える。この年、英国人教員のクラークが学生たちに指導して日本初のラグビーチームが誕生。以来、慶大は他の大学からも畏敬の念を込めて「ルーツ校」と呼ばれる。欧米から伝来したスポーツは数多いが、これほど「ルーツ校」が定着している例はない。それほど、慶大の存在は大きい。

第1回W杯を翌年に控えた86年1月15日、大学選手権優勝の慶大は日本選手権で社会人大会優勝のトヨタ自動車を破った。「ルーツ校」の快挙にファンは沸いたが、その盛り上がりがW杯につながることはなかった。日本代表よりも大学の方が上だった。FBとして日本一に貢献した渡瀬裕司氏は「W杯代表の(SH)生田は『日本代表より慶大のジャージーの方が重い』と言っていた。そんな時代でしたね」と、話した。

慶大は常に伝統を背負ってきた。チーム同士が対戦を決める「対抗戦」方式を守り「アマチュア」であり続けた。日本一メンバーも15人中13人が慶応高出身。花園組がそろう他大学に、常軌を逸した猛練習で対抗した。「地獄の山中湖」で磨く「魂のタックル」。鬼気迫るのは「ルーツ校」の歴史があったからだ。

もっとも、慶大を日本一に導いた上田昭夫監督(故人)はしたたかだった。精神面を表に出しながら、徹底して相手を分析。緻密な戦略で勝利した。「魂だけで勝てるなら、監督はいらない」という言葉を思い出す。渡瀬氏も「真っ先に対戦校の分析を始めたのは慶応。フィットネス専任コーチも早かった」と話した。

W杯代表選手は計6人と決して多くない。対抗戦や大学選手権の優勝回数は早明どころか新興校にも劣る。それでも「常に新しいものを取り入れ、改革しようという意識はあった」と渡瀬氏。代表スタッフなどに人材を送り、側面からサポートをする。根底に「ルーツ」の自負がある。伝統があるからこそ、常に1歩先んじることを目指した。

昨年3月、慶大はOBが中心になって「慶応ラグビー倶楽部」という法人を立ち上げた。ラグビー界では初の試み。「慶応ラグビーの強化」「社会貢献」とともに「日本ラグビー界発展への寄与」をうたう。理事でもある渡瀬氏は「世界も日本も変わっている。日本ラグビーをリスペクトし、慶応も変わっていこうということ」と説明した。

前回のW杯の後、早慶戦の前の決起集会をOBの日本代表WTB山田章仁が訪れた。大学から高校、小学生まで集まった会で、山田は大人気。「自分たちの先輩が活躍した。小学生にとってはヒーローですよ。頂点は日本代表。そこに選手を送れるようにいたい」。サンウルブズCEOとして代表強化の一端を担う渡瀬氏は言った。【荻島弘一】

◆W杯の日本代表に選出された慶大出身選手 生田久貴、村井大次郎、猪口拓栗原徹、広瀬俊朗、山田章仁

◆慶大蹴球部 1899年(明32)、日本初のラグビーチームとして創部。横浜・日吉のグラウンドにはラグビー発祥の記念碑が立つ。チームカラーは黄色と黒で「タイガー軍団」とも呼ばれる。大学選手権は前身である東西対抗と合わせて5回優勝しているが、上田昭夫監督が率いた創部100周年の99年以来優勝はない。日本選手権優勝1回。今季から元日本代表の栗原徹ヘッドコーチ。

セブンズ

東日本大学セブンズは明治大が3連覇! 関西は同志社大が優勝

   
ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

 
春、日本国内は7人制ラグビー(セブンズ)でにぎわう。

 4月14日に東京・秩父宮ラグビー場で「第20回 東日本大学セブンズ大会」がおこなわれ、明治大が3年連続の優勝を遂げた。
 16チーム参加のトーナメントで、明治大は中央大、流通経済大を圧倒して勝ち進み、準決勝では帝京大に12-10で勝利、決勝では東海大を25-5で下し、大会3連覇を達成した。

 
大阪・鶴見緑地球技場では「2019 関西セブンズフェスティバル」が開催され、13日におこなわれた大学の部では、同志社大が優勝。決勝では関西学院大と対戦し、26-21で競り勝った。
 14日におこなわれた社会人・クラブの部は、中部電力とJR西日本が勝ち進み、19-12で中部電力が栄冠に輝いた。

 鹿児島県立サッカー・ラグビー場では13日、14日に「第57回 木元杯九州セブンズ」が開催され、特別参加のJAPAN SDS(セブンズ・デベロップメント・スコッド)が強さを発揮し、決勝では福岡工業大を29-7で下して優勝した。

 次週末は、「HSBC ワールドラグビー女子セブンズシリーズ 2018-2019 第4戦・北九州大会」、「第8回 関東大学対抗戦グループセブンズ」、「第33回 関東大学ラグビーフットボール連盟 SEVEN A SIDE 大会」などが開催され、4月28日には「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ 2019」がキックオフとなる。

関西学生代表

「ONE TEAM」で打倒NZ学生だ

   
日刊スポーツ
「ONE TEAM」で下克上を目指す。ラグビーの関西学生代表が5日、ニュージーランド(NZ)学生代表との一戦(6日、NZ・ダニーディン)に向けて、同地で最終調整を行った。

【写真】関西学生代表、NZ遠征初戦は黒星

約1時間、軽めに汗を流し、フランカー岡山仙治主将(4年=天理大)は「遊びに来たわけじゃなく、みんな目標は認識している。サポートしてくださった方々への恩返しを結果で見せたい」と力強く言い切った。

3月27日に結成された関西代表だが、日を追うごとに結束してきた。2日に同地でオタゴ大と戦い、翌3日はリカバリーと観光。世界で最も急な坂といわれる「ボールドウィン・ストリート」を全員で訪れた。約350メートルの坂を上り終えると、スタート地点にはビデオカメラをまわす大西健監督。頂上から中林正一コーチ(立命大監督)、選手らが「大西先生、ONE TEAMですよ〜!」と呼びかけ、69歳の大西監督も選手の助けを借りながら上りきった。

チーム結成当初から、スローガンは「ONE TEAM」。大西監督は「えらい目にあった」と苦笑いしながらも「いい雰囲気でできている」と手応えをにじませる。

相手は強敵だが「セットプレーで最後までプレッシャーをかけ続けたい。昨季、勝てる力を持っていた天理大が大学選手権の決勝で勝てなかったのは、関西のレベルが低いから。明日、結果を残して、関東に勝つことにつなげたい」と意義を強調。15年ワールドカップ日本代表伊藤鐘史氏(京産大コーチ)の弟で、ロックの鐘平(4年=京産大)も「スクラムには自信を持っている。低くまとまって、押したい」と意気込んだ。

チームはこの日午後から、同地で行われる日本代表候補の特設チーム「ウルフパック」−ハイランダーズB戦、スーパーラグビーのハイランダーズ−ハリケーンズ戦を観戦する。心身の準備を整え、遠征の集大成を披露する。

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