下関国際・坂原監督が野球論語る13日に登場する下関国際(山口)は、創部52年で春夏通じて初の甲子園。高校野球の指導者を目指していた坂原秀尚監督(40)は、教員免許取得のために東亜大に通いながら、05年、大学近くの下関国際の監督に就任した。就任前に部員の集団万引が発覚、山口大会の抽選会直前で出場停止処分になるなど荒れ放題だった野球部を立て直した坂原監督の野球論とは――。 ■荒れ放題だった野球部を甲子園に ――野球部はかなり荒れていたと聞きますが。 「僕が来た当初はそうですね。突然、厳しい監督が来たとなって、(部員が)みんな辞めて最後は1人になりました。その後、3人戻ってきて4人になった。グラウンド整備や道具の扱いが、とにかくヒドかった。野球がうまい下手のレベルじゃない。そういうマナーを教えると、面倒くさがって辞めていくんです」 ――今年は主将の子が逃げたとか。 「そうです。今年に限らず、毎年います。イベントみたいな感じ(笑い)。一昨年も(県大会で)準優勝したんですが、キャプテンで4番でエースの子に責任を持たせるためにあえてそういうポジションにしたんですが、途中で逃げ出しました」 ――どうやって立て直し、選手に自信をもたせたのですか? 「春先に県外のチームと試合をして、競ったり勝ったりして自信をつけてきました。広島、東京、大阪にも行きます。遠征費は、毎月3000円の部費を生徒から徴収してますので、それでまかなう。僕がマイクロバスを運転して広島まで往復すると、ガソリン代と高速代で2万円くらいかかる。泊まりの場合はご家庭で(宿泊費を)負担してもらいます。東京には北九州空港から行きます。年末に近くのマルハニチロさんの漁港で冷凍した魚を冷凍車から降ろすアルバイトをさせてもらって、そのお金で飛行機に乗るんです」 ■携帯電話は入部時に解約 ――朝5時から練習するそうですが、選手が自主的に? 「半強制です。自主的にやるまで待っていたら3年間終わっちゃう。練習が終わって学校を出るのは21時くらい。本当に遅いときは23時くらいまでやることもあります。毎日ではないけど、長期休みの時期とか。遠征に行っても、大広間で生徒はみんな同じ空間にいるけど、やっていることはバラバラ。練習でもそうです。今の子は連帯感が希薄なんですよね。少しでもそういうのを大事にしていかないと、うちのような弱いチームは他に勝てない。進学校さんはそういうやり方が嫌いだと思いますけど」 ――確かに、自主性をうたう進学校は増えています。 「そういう学校には、絶対負けたくない。実は東筑(福岡の進学校で今大会に出場)さんとは(現監督の)青野さんの前任者のときに1回、合同練習をしたことがあるんですけど、うちの練習を見た監督から『やってて意味がない』と言われたんです。(下関国際のように)きついことはしていない。賢い子も『意味がない』と、すぐに言うでしょ? 今回の県大会で宇部(初戦)と下関西(2回戦)と、進学校に当たったので、普段練習してないだろうと思って、思いっきり長い野球をやっちゃろうと。ボールも長い時間こねて、牽制もバンバン投げて。七回になったら向こうもヘトヘトでした。僕ね、『文武両道』って言葉が大嫌いなんですよね。あり得ない」 ――野球と勉学の両立は無理と? 「無理です。『一流』というのは『一つの流れ』。例えば野球ひとつに集中してやるということ。文武両道って響きはいいですけど、絶対逃げてますからね。東大を目指す子が2時間の勉強で受かるのか。10時間勉強しても足りないのに」 ――文武両道は二流だと? 「そういうことです。勉強しているときは『いや、僕野球やってますから』となるし、野球やっていたら『勉強が……』となる。“練習2時間で甲子園”って。2時間って試合時間より短い。長くやればいいってことではないけど、うちは1日1000本バットを振っている。1001本目で何か掴むかもしれない。なのに、時間で区切ってしまったら……。野球って自力のスポーツで、サッカーやバスケみたいな時間のスポーツじゃない。100点取ろうが、3アウト取らないと終わらない。2時間練習して終わりじゃあ、掴めるわけがないんです。スポーツ庁が(部活動の休養日や時間の制度化を検討し)練習を何時間以内にしようと言っているでしょ? あんなんやられたら、うちみたいな学校は、もう甲子園に出られない」 ――選手に任せることはしない? 「自主性というのは指導者の逃げ。『やらされている選手がかわいそう』とか言われますけど、意味が分からない。(対戦する)三本松(香川)さんって進学校ですか?」 ――どうでしょうか……県立ですよね。 「三本松さんの選手、甲子園(球場)でカキ氷食ってましたよ。うちは許さんぞと(笑い)。僕らは水です。炭酸もダメ。飲んでいいのは水、牛乳、果汁100%ジュース、スポーツドリンクだけ。買い食いもダメ。携帯は入部するときに解約。3日で慣れますよ。公衆電話か手紙でいいんです」 ――昭和の野球ですね。 「他校の監督さんは『楽しい野球』と言うけど、嘘ばっかり。楽しいわけがない。僕は現役のとき、日々の練習で野球が楽しいと思ったことはなかった。『楽しく』という餌をまかないと(選手が)来ないような学校はちょっと違う」 |
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石原さとみはサブマリン投法?始球式で大観衆驚かす 毎年恒例の「サントリー ドリームマッチ 2017 in 東京ドーム」が7日に行われ、特別ゲストの女優石原さとみ(30)が、驚きの「サブマリン投法」で大観衆を沸かせた。 【写真】石原さとみ、驚きのサブマリン投法?/写真特集 中畑清を打者に迎えた始球式で、「オファーが来てから猛練習した。動画を見続けた」という下手投げで投じられた1球は、ゆっくりと谷繁元信捕手のミットに収まった。 熊本県PRキャラクター「くまモン」から渡されたボールを受け取り、躍動的なフォームを披露。「始球式は4年連続で、(利き腕のケガのため)サウスポー、マサカリ投法、トルネードときて、今年はどうしようかと思いました。使わない筋肉を使うので湿布の日々でした」と振り返った。 |
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90年・渋谷以来の公立高甲子園出場にあと1勝
◆全国高校野球選手権大阪大会 ▽準決勝 大冠3―1上宮(29日・大阪シティ信金スタジアム) 公立の星・大冠が決勝進出を決めた。0―0で迎えた3回1死二塁、エース左腕の9番・丸山惇投手(3年)が左翼線に適時二塁打を放ち先制。5回2死一、二塁には、1番・飯隈亮太二塁手(3年)、2番・寺地広翔遊撃手(3年)の連続適時打で2点を追加した。 先発した丸山は6回に1点を許したものの、9回7安打1失点で完投。大黒柱が投打で活躍し、同校初の甲子園にあと1勝とした。 30日の決勝では、履正社―大阪桐蔭の勝者と対戦。大阪では、元DeNA・中村紀洋(現浜松開誠館コーチ)を擁した1990年の渋谷以来となる、公立校の夏の甲子園出場を目指す。 |
エースの名は… 東筑の「石田伝説」まさかの4度目(28日、高校野球福岡大会 東筑3−1福岡大大濠)
福岡大会決勝。一回、高めの直球を先頭打者に中堅に運ばれた。悪送球の間に本塁へ。東筑のエース、石田旭昇(あきのり)(2年)は苦笑いして捕手とグラブをつきあわせた。 【写真】前回出場時の石田投手・60回大会の石田投手・54回大会の石田投手…… 初めての大舞台。「スタンドの声援に圧倒された」。2死三塁、帽子をとって腕で汗をぬぐう。投げた球は打者の体に当たった。 「楽しめよ」。そこで、三塁手の坂口慶太君(3年)が笑いかけてくれた。次の打者を三振に打ち取り、ピンチを切り抜けた。 「君が石田君か」 部の新入生歓迎会で卒業生に声をかけられた。東筑には、5回の夏の甲子園出場のうち、3回のエースの名字が石田だという「石田伝説」があると知った。 同級生には球の速い投手がいた。自分に何ができるか考え、横手投げに変えた。だが、昨秋の県大会では登板できなかった。冬の間、打者を立たせて9回を投げ込み、食べる量も秋から倍にした。フォームが安定し球速は10キロ上がった。 背番号1を背負った今大会。プレッシャーはあった。だが、「気負うことないぞ」「頼むぞ」。3年生が励ましてくれた。試合中も支えは3年生。ピンチのたびにマウンドに駆け寄って声をかける。守備を信じた打たせてとる投球で決勝にたどりついた。 九回、打者を1人打ちとると、遊撃手で主将の安部滉平(3年)が駆け寄って、「気を抜くなよ」。2人目も打ち取り、あと1アウトの場面で、マウンドに集まった3年生1人ひとりが声をかけてきた。「いつもどおり」「楽しく」 特別じゃない、27アウトのうちの1つ。いつも通りのフォームで直球を投げ、内野ゴロに打ちとった。「夢みたい」 伝説については考えないようにしている。「少しでも、3年生と長い夏を過ごしたい」。 そんな4代目の「エース石田」を、3代目の「石田」がスタンドから見つめた。石田泰隆さん(39)だ。21年前の第78回全国高校野球選手権大会でエースとして甲子園のマウンドに立った石田さんは、後輩らに向けて「1試合でも長く監督と野球をしてほしい」とエールを送った。 |






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