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浜畑役・廣瀬俊朗は元ラグビー日本代表

   
SmartFLASH

 ラグビーを通して「企業人」としていかに戦うかを描いた、日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)が好調だ。そのなかでラグビーチーム「アストロズ」のスタンドオフ・浜畑譲を演じるのが、元ラグビー日本代表主将の廣瀬俊朗である。

「ドラマの監督、福澤克雄さん(55)が慶應大学蹴球部(ラグビー部)の先輩だったのがきっかけです。『ラグビーと企業スポーツの裏側や人間模様についてドラマをやるので、携わってほしい』と。一度、セリフの読み合わせをしてみたら、『いける』と思ったそうです」

 第1話から、廣瀬が演じるチームの大黒柱・浜畑が部員たちを鼓舞するシーンで「存在感がある」と話題になったが、演技は「小学校の学芸会以来」だった。

「でも、やれと言ってくださったのは福澤さんなので、『失敗したら福澤さんに責任をとってもらおう』ぐらいに腹をくくりました(笑)。

 福澤さんから言われたのは、『セリフに負けず、まずは感情を大事にして、きれいに言うことは考えなくていい』でした。最初の演技では素直な感情が出るんですが、ドラマの現場で、何度もやり続けるのは難しかったです」

 演技の悩みを解決してくれたのは、主役であり、アストロズのGM(ゼネラルマネージャー)・君嶋隼人を演じる大泉洋(46)だった。

「おおらかな方で、素人の僕にも対等に話してくれました。演技も指導していただいて、間の取り方、言い方、表情とか、『こうやったほうがいいんじゃない?』と真剣に教えてくれました。なんとかやってこられたのは大泉さんや渡辺裕之さん(63)らまわりの方々の指導のおかげでもあります」

 そうして生まれたのが、視聴者を圧倒する「目力」だ。

「怖いというか、『怒りや不安を顔で表現したい』と意識しています。いまは、ドラマを観ている人からも徐々に声をかけられるようになりました。でも、女性からはほとんどない。やはり怖いイメージがあるんでしょうね(笑)」

 元ラグビー選手としては、思いもしなかった苦労がある。

「撮影は、待機を含めて10時間以上になることも。ラグビーは、1試合80分なので、これには参りました。加えて慣れているはずのラグビーのシーンでさえ、キツいんです。

 この前も暑さとキツさによって、同僚選手役で芸人のコージさん(31・ブリリアン)が、何度もゴールラインを間違えてトライしていたのには、みんなで爆笑してしまいました」

 エディー・ジョーンズ(59)が率いて大躍進した、前回W杯のラグビー日本代表。その「エディー・ジャパン」が発足した2012年、廣瀬は日本代表の主将を務めていた。しかし、若手の台頭で出番は減り、W杯本番前にはすでに「自分は試合には出られない」と意識していたという。

 W杯で一度もグラウンドに立つことはなかったが、エディー監督は登録メンバー31人に廣瀬を入れていた。それは抜群のリーダーシップによるものだった。

「ドラマの台本を読んで、今後の展開が『あのときの自分に似ている』と思いました。福澤さんも『だからこそ廣瀬に』という思いがあったのでしょう」

 大学卒業時の廣瀬には、外資系証券会社などからの誘いとラグビー選手の2択があった。廣瀬はラグビーを選んだ。

「人生の軸のひとつは、『今しかできないことをやりたい』ということ。『ビジネスは40歳からでもできるけど、40歳になったらラグビーはできない』と思って、進路を選んだんです。

 今回のドラマ出演を決めたのも、同じですね。日曜劇場という素晴らしい舞台があって、これは1回しかないチャンス。『じゃあ、やるしかない』と。もし続編の依頼が来たら? そりゃあ、やってみたいですよ(笑)」


ひろせとしあき
1981年10月17日生まれ 大阪府出身 北野高校を経て慶應義塾大学に進学。その間、高校、U19の日本代表に選出。その後、東芝に入団し、2007年に日本代表に初選出された。2015年W杯日本代表でも陰のキャプテンとして貢献。今作で俳優デビュー

※廣瀬さんが解説を務める『ラガーにゃん2』(そにしけんじ著)が、9月5日に光文社より発売予定。また同じく解説を務めた前作『ラガーにゃん1』も絶賛発売中

サンウルブズがジャガーズ戦メンバー発表 

   
サンケイスポーツ
 スーパーラグビー(SR)に参戦する日本チーム、サンウルブズは12日(日本時間13日)、ジャガーズ(アルゼンチン)との今季最終戦(14日=日本時間15日、ブエノスアイレス)の出場予定メンバーを発表した。前節のストーマーズ戦から先発を3人入れ替え、日本代表宮崎合宿メンバーのCTBラファエレ・ティモシー(神戸製鋼)が初先発する。

 サンウルブズは2勝13敗ですでに全体の最下位が決まっているが、2016年以来のジャガーズ戦勝利で昨年に並ぶ3勝目を目指す。メンバーは以下の通り(◎は主将、★は日本代表宮崎合宿メンバー)。ただし、試合までに変更の可能性もある。

▼FW ★三上正貴(東芝)

ネイサン・ベラ(前コカ・コーラ)

コナン・オドネル(前コナート)

マーク・アボット(サニックス)

トム・ロウ(前オタゴ)

長谷川崚太(パナソニック)

松橋周平(リコー)

ベン・ガンター(パナソニック)

▼HB ジェイミー・ブース(前ハリケーンズ)

◎ヘイデン・パーカー(神戸製鋼)

▼TB ホセア・サウマキ(キヤノン)

★ラファエレ・ティモシー(神戸製鋼)

ジョシュ・ティム(前オタゴ)

ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタ)

▼FB セミシ・マシレワ(近鉄)

▼リザーブ ジャバ・ブレグバゼ(−)

三浦昌悟(トヨタ自動車)

浅原拓真(前東芝)

大戸裕矢(ヤマハ発動機)

西川征克(サントリー)

内田啓介(パナソニック)

山沢拓也(パナソニック)

ジェイソン・エメリー(サニックス)
            

「サンウルブズ」を支える安井豊明さん(53)

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 好天の東京・秩父宮ラグビー場が沸いた。
 1日の昼下がり。世界最高峰リーグ・スーパーラグビーで戦う日本チーム「サンウルブズ」の今季国内最終戦は、客席を埋めた約1万7千人の前でキックオフを迎えた。

 観衆は拳を握りしめて楕円(だえん)球の行方を追う。家族と一緒に来た幼い子どもが、隣に座った外国人客とじゃれ合っている。

 「今までとファン層が違うでしょう」。チームのオフィシャルスポンサーを務める人材サービス・営業支援企業「ヒト・コミュニケーションズ」(東京都)の社長、安井豊明(とよみ)(53)は目を細めた。
 ラグビー経験者だけでなく、幅広い人が観戦を楽しむ文化を広げたい―。
 その日のスタジアムは思い描く夢と重なった。
 
 チームは2015年に設立されたプロ集団だ。今秋のワールドカップ(W杯)に向け、選手の多くはジャパンの強化という大きな使命を背負う。
 「いわば日本ラグビー界の一大事。私にできることなら協力したい」。関係者から支援を打診された際、迷いはなかった。

 38歳で社長の椅子に座った。9年後、悲願の1部上場を果たした。幾度も訪れた経営者としての踏ん張りどころで支えになったのは、故郷・大分で没頭したラグビーの経験だった。
 「全て恩返しです」

 少年時代。高校ラグビーの名門・大分舞鶴の黒いジャージーに憧れた。
 初志貫徹で同校へ。与えられたフランカー(フォワード)のポジションは「いつもボールの側にいないといけない」。仲間のために体を張り続けた。
 常勝を義務付けられた伝統校にあって、上級生が抜けた新チームは九州新人大会の準決勝で敗れるという挫折を経験した。「俺たちは弱い、と自分らに言い聞かせていたね」。劣等感をバネに過酷な練習を耐え抜いた。

 「谷間の世代」とも呼ばれたフィフティーンはどん底からはい上がり、冬の花園で準優勝の結果を残した。その決勝戦は松任谷由実の名曲「ノーサイド」のモデルになったとされる。

 W杯日本大会では公式サイトの運営や12会場のボランティア研修などを自社が担う。「携われることが本当にうれしい」
 02年のサッカーに続いて2度目のW杯を迎えるなど、経験を積み重ねる古里が誇らしい。地方都市のスポーツ文化を牽引する存在になってほしいと願う。

 ラグビーと大分。いとおしい二つの将来を思いながら、安井は己の人生を切り拓(ひら)いている。「県民の情熱はきっと伝わる。素晴らしい大会になりますよ」
 開幕まで100日だ。令和元年は集大成の年になる。

 ラグビーW杯日本大会は開幕まで100日となった。大分の未来を探る年間企画「切り拓け おおいた新時代」の第6部は、W杯を成功に導くために奔走する大分県出身者らにスポットライトを当てる。

 やすい・とよみ 1965年、大分市生まれ。
大分舞鶴高、福岡大でラグビー部に所属。卒業後は富士銀行(現みずほフィナンシャルグループ)を経て大手家電量販店へ。2004年から現職。16年からサンウルブズを支援している。豊の国かぼす特命大使。都内在住。

◇スーパーラグビー第11節(26日・秩父宮ラグビー場)

 ハイランダーズ52(33―0、19―0)0サンウルブズ

 日本チームのサンウルブズはハイランダーズ(ニュージーランド、NZ)に今季最多52失点で敗れた。参入4季目で無得点に終わったのは初の屈辱だった。気温10度、冬に逆戻りしたような寒さのナイターで1万3423人の観客は何とか一矢報いてほしい、と最後まで大きな声援を送っていた。プロップ浅原拓真(31)=東芝=は「平成最後の試合なのに、こんな形で負けてしまって申し訳ない」と反省した。

 前半からちぐはぐなプレーが続出した。スクラムは圧倒され、NZ代表SHアーロン・スミス(30)のパスさばきに翻弄された。前半のボール保持率は35%。少ないチャンスで突破を図ってもサポートする人数が少なく、つかまってボールを奪われた。

SH田中史朗(34)=キヤノン=は「ミスが多く、個人プレーになってしまっていた。(雨で)ボールが滑るのだって頭に入っていれば対処が変わってくる。もったいない」と指摘した。

 後半開始と同時に出場したフッカー堀江翔太(33)=パナソニック=は、21日に日本代表候補から合流したばかり。

5日間の準備期間で「こんな感じでやっていくんだ、という思いはあった」という。特にスクラムの組み方は代表候補と異なり、すり合わせる時間は少なかった。試合中に修正せざるを得ず「ロックに指示を出しつつ組んでいた。それがいいか分からないが仕方なかった」と話した。

 秩父宮2連戦で勝利できず、オーストラリア遠征に出てレッズ(5月3日)、ブランビーズ(5月12日)と対戦する。9月開幕のW杯の準備と並行しながら、結果も求められる難しいシーズンは続く。

【砂村光信の視点】堀江はさすがの一言も…W杯へ2番手成長が急務

   
スポニチアネックス

【砂村光信の視点】堀江はさすがの一言も…W杯へ2番手成長が急務
                                            (撮影・久冨木 修)

 ◇スーパーラグビー第11節 
ハイランダーズ52―0サンウルブズ(2019年4月26日 秩父宮)

 後半から入ってセットプレーを安定させた堀江だが、ディフェンスでも見せ場があった。タックル後にオフサイドの位置にいながら、ボールがファンブルしてオフサイドラインが消えた一瞬を見逃さず、かき出してマイボールに変えた。

ケガでブランクはあったものの、視野の広さと状況判断はさすがの一言で、好調時の状態を取り戻している。あとは先発して何分まで動けるか。
現状の日本代表では、2番手との実力差が大きい。
連戦が続くW杯ではフル出場は現実的ではなく、若手フッカーの成長が必須とも言える。

 相手SHのA・スミスはブレークダウン(密集でのボールの争奪戦)でのFWへの指示が的確だった。また、同じフォームで、浅くも深くもパスができるため、ディフェンス側は飛び出すタイミングをつかめずに苦労したと思う。オールブラックスの9番の実力を示した形で、日本の選手にも大いに参考になるだろう。 (元U―23日本代表監督)

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