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自慢するのを忘れていたわけではないのですが、自慢していませんでした。
44秒80が2006年のベストシーンです。
2日間の日記の抜粋を・・・
<第1日 10/27>
400Rの予選は、熊谷、松田、栗本、渡辺のオーダー。
昼間の時間帯だったので、オーソドックスなオーダーで記録をねらいに。
このオーダーで、先々週新潟で45秒3をだしています。
今日は45秒51で沈没。
準決勝は、来季に向けて1年紺野の1走としてのテスト。
決勝のオーダーも頭に入れて、紺野、栗本、松田、熊谷で組みました。
オーダー用紙を出しに行くと「変更は1名ですね」
1走から、予選の走順と照らし合わせながら確認開始。
1走、2走、3走と進むうちに????
「全部違うんですか?」
オーダーの固定はありません。
その時の監督のひらめきに対応できるようにみんな準備しています。
絶対にこっちの方が、力がつきます。
直線しか走れません、曲線しか走れませんでは、話になりません。
みんながどこでもやれるようになってくると、その競技者のいろんな可能性が出てきますし、チーム(コーチ)としても楽しめます。
準決勝は、17時過ぎのレースなので、気温も下がっています。
無難に走ることを指示。
45秒60で通過。
<第2日 10/28>
400Rは決勝。
15時ちょっと前のレースなので、記録を狙うには、コンディションは絶好です。
いい時間の決勝というのは、大切ですよね。
熊谷、丹野、松田、栗本のオーダーで44秒台に挑戦。
ナショナルが43秒台、高校記録が45秒台なので、学生記録はどうしても44秒台が欲しいところです。
44秒は川本の「悲願」でもあります。
栗本、長島、熊谷を預かったときから、この娘達と44秒を出す!と決めていました。
長島は、9月末の転倒からの回復が十分でないので、今回はお休み。
当人は、朝早く福島から応援に来ました。
長島は、今年11秒7台で走り、やっと復調というか、大学生らしい走りに変わったのですが、ケガはどうしようもありません。
代走?は松田ということになります。
松田が、長島の11秒7の走りにどのくらい近づけるかが、44秒のカギとなります。
松田のチェックは、昨日の2走、3走で確認済み。
充分いけるという確信がありました。
4走を誰にするか?
丹野は、400の競技者なので、自分でしっかり走るというより、前を追った方が実力を発揮できそうです。
ということで、2走を任せました。
と、なると栗本か松田が4走。
4走は、自分でしっかり走れないとタイムが出ません。
栗本はリレーでは部類の強さを発揮します。
区間タイムなどは、ナショナルクラスです。
昨日の2レースを見ても、周りの競技者が止まって見えるほど(ちょっとJARO?)素晴らしい走りを見せます。
本当に格の違いを見せつけます。
これでベストが11秒8台?誰も信じません。
11秒5台のスピードです。
でも・・・・・100のレースになると、この走りがなくなります。
前に誰かいるか、バトンを渡す相手がいると目標があって、いい走りを持続できます。
つまり、4走にはあまり向かないタイプでした。
役者さんでいうと、名脇役。
これまで栗本は、400R日本インカレ4勝、日本選手権3勝、素晴らしい戦歴ですが、いずれも2走、3走での起用でした。
バトンがうまく、力もあるので勝負所で起用したというのもあるのですが・・・
その栗本が・・・・昨日の準決勝のアップで、主役を任せてもいい!!というか、主役は絶対君だ!というくらい輝いた顔をしました。
決勝のレースの主役は栗本!このとき決めていました。
栗本が長島の思いと共に45秒のトビラを破り、44秒の世界に突入!できると・・・・・やはり単独チームで44秒に入るには、フィニッシュラインを駆け抜ける女優が必要です。
予選、準決勝とオーダーを変えていったのは、44秒台のための主役探しだったのかも知れません。
決勝のレースは、熊谷、丹野、松田ともいい走りでした。
初オーダーとは思えないくらいバトンパスも満足行くものでした。
栗本にバトンが渡ったとき、それまでの流れから44秒9の後半か45秒0台の感じがしました。
栗本の走りは、抜群を通り越して、本当に速い!
神がかりの素晴らしい走り。
雉子波が100の日本記録を出したくらいのスピード感でした。
栗本を目で追っていくと、タイマーが目に入ります。
41秒から見えました。
45秒のレースでは、レースを追っていくと、41という数字は見えません。
もしかしたら、もしかしたら・・・・・
「44」でタイマーが止まった瞬間は、はっきり見えましたが、その後は、涙でタイマーがかすんでしまいました。
熊谷、丹野、松田3人もよく走りました。
彼女たちが、速いタイムで4走にバトンをつながなかったら44秒はあり得ません。
でも、栗本の爆発的な速さが「44秒80」まで、突き抜けてくれたのだと思います。
しばらく興奮が冷めませんでした。
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