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危険運転 懲役20年求刑 9人死傷事故
「酩酊状態、100〜130キロ」
熊谷市で9人が死傷した飲酒運転事故で、危険運転致死傷罪に問われている同市赤城町、元トラック運転手玉川清被告(32)の論告が6日、さいたま地裁(若園敦雄裁判長)であった。検察側は「犯行態様は極めて危険かつ悪質。無謀な飲酒運転が引き起こした不幸の数々は限りない」として、同罪では最も重い懲役20年を求刑した。判決は12日。
玉川被告は初公判で「正常な運転ができないほどは酔っていなかった」と主張。飲酒の影響と事故時の速度が争点となった。
検察側は論告で、玉川被告が通常より多いビール1杯と焼酎のウーロン茶割り約8杯を飲み、事故時の血中アルコール濃度も高いことなどから、「犯行時は著しい酩酊(めいてい)状態だった」と指摘。正常な運転は困難だと自覚しながら、車の性能を見せつけようと時速100〜130キロまで急加速して事故を起こしたとして、「極めて短絡的、身勝手な動機に酌量の余地など一切ない」と糾弾した。
これに対し、弁護側は最終弁論で、玉川被告が飲んだ焼酎のウーロン茶割りは5杯程度で、運転時の記憶もあることなどから、「車の操作はできる程度の酔いだった」と反論。「アルコールの影響ではなく、時速100キロほどに急加速したことで運転が制御できなかった」として、自動車運転過失致死傷と道交法違反の罪が成立すると主張した。玉川被告は最終陳述で、「道交法に対する私の責任を痛感している。二度と同じ過ちはしません」と述べた。
(2008年11月7日 読売新聞)
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