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熊谷9人死傷事故 遺族『気持ち通じた』 被告の男に20年求刑
2008年11月7日
二月に熊谷市で起きた九人死傷の飲酒運転事故で危険運転致死傷罪に問われている玉川清被告(32)の論告求刑公判が六日、さいたま地裁(若園敦雄裁判長)で開かれ、検察側は同罪で最高刑の懲役二十年を求刑した。判決は十二日に言い渡される。
検察側は論告で、玉川被告の飲酒量について、本人の通常の飲酒量よりかなり多いビール一杯と焼酎のウーロン茶割り約八杯とし、「著しく酩酊(めいてい)していた」と指摘した。事故時の速度は時速約百−百三十キロだったとした。さらに「玉川被告の飲酒運転は常習化しており、事故後反省も見られない上、被害者の処罰感情も峻烈(しゅんれつ)」とした。
弁護側は最終弁論で、酒量はビール一杯とウーロンハイ四、五杯で、事故時の速度は約百キロとして、「事故は飲酒の影響でなく急加速による運転過誤」と主張。危険運転致死傷罪は成立せず、自動車運転過失致死傷罪と道交法違反にとどまるとした。事故後の玉川被告について「今後は運転免許を取らず、飲酒は自宅で適量飲むにとどめると言っており、心から悔いている」と述べた。
この事故で両親を失い、弟妹が大けがした小沢克則さん(32)は公判後、「二十年の求刑に感謝したい。今まで家族ともども頑張った気持ちが通じた」と話した。妻樹里さん(27)は判決に向けて「遺族の心を理解してもらえる法廷になってほしい」と話した。
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