酒酔い状態体験できる研修が人気 2009.9.4 12:46
出前研修では酔っぱらいメガネをかけて、障害物をよけられるか試すなどする 悲惨な飲酒運転事故を防ごうと、埼玉県の指定自動車教習所で組織する自動車教習所協会が始めた出前研修が人気だ。この研修で使うのは、「酔っぱらいメガネ」と呼ばれる特殊なゴーグル。このゴーグルはしらふのままで酒に酔った状態を体験できるもので、飲酒運転がいかに危険かを身をもって実感できるという。
県内の平成20年の飲酒運転事故は273件で全国ワースト6位。このうち酒酔い運転による事故は43件で全国ワーストだった。今年も8月末までに、すでに185件も起こっている。
協会の業務は本来、自動車教習所の指導員向けの講習などを開くことだが、こうした現状を打開するために、6月から一般ドライバーを対象にした出前研修を始めた。
協会によると、出前研修スタートから8月末までの受講者は1257人。30カ所に出向いている。営業などで車を使う企業からの依頼も多いという。
研修内容は、交通法規のビデオを見た後に、酔っぱらいメガネをかけて歩行やキャッチボールなどをしてもらうというもの。酔っぱらいメガネには「酒気帯び運転」バージョンと「酒酔い運転」バージョンの2種類があり、かけると真っすぐに歩くことも困難になるという。
協会は研修の人気について「実体験できるというのがいいのではないか」としている。研修後にアンケートをしているが、「役に立たなかった」との意見は1件もないという。
協会は今後、未来のドライバー向けとして高校での研修も予定している。
出前研修の講師の大野拓郎さん(58)は「飲酒運転を限りなくゼロに近づけたい。多くの人に飲酒運転の危険性を意識してもらえるようにしたい」と飲酒運転撲滅に意欲を燃やしている。
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/090904/stm0909041247004-n1.htm
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