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●飲酒運転再犯防げ 埼玉
飲酒運転による免許取り消し処分者への講習(鴻巣市の県警運転免許センターで)
2012年3月5日 読売新聞
県警は、飲酒運転の再犯を防ぐための新たな試みに取り組んでいる。運転免許の取り消し処分者同士によるディスカッションなど、メンタル面に踏み込んだ指導を免許再取得の講習に導入したのが特徴だ。ドライバーの意識改革を進めることで、昨年の交通事故死者数が全国ワースト3位に陥った事態の改善につなげる狙いがある。
一般的な処分者講習は、スピード違反やシートベルトの不着用、運転中の携帯電話使用など様々な交通違反者を集めて行う。しかし、今回の試みは、飲酒運転の処分者だけを集め、特別に指導するものだ。県内で2011年の免許取り消し処分2763件のうち、飲酒運転が約半数の1328件で、交通事故の根深い要因となっているためだ。
講義やビデオを見せて終わるだけの一方通行のやり方を改め、カウンセラー役の警察官と処分者2〜3人の組み合わせで行うディスカッションを取り入れた。互いに飲酒運転の体験を打ち明け、防止策を語り合う。飲酒運転をした理由や、事故を起こして味わった苦しみを話すうちに、後悔の念から涙を流す人もいる。
ディスカッションに先立つ30日間、処分者は毎日の飲酒量を記録する。自身に適した飲酒量や、酒を飲んだ際の状況を振り返ることで、それぞれの飲酒運転防止策に役立てるためだ。
2月9日の講習には20〜40歳代の男女4人が参加した。さいたま市の会社員男性(34)は受講後、「体験を話すうちに、自分の甘さを痛感した。今後は居酒屋に車で行かないなどルールを決めたい」と語った。処分者が自らの体験を第三者に語ることを通して、被害者の人生を狂わせた罪の深さに気づき、同じ過ちを繰り返さないことが目標だ。
講習は最後に、感想や今後の目標を用紙に書くことを義務付けている。ある受講生の感想文には、こうつづられていた。「居酒屋から車で帰ろうとして、人をひいて死なせてしまった。毎日が謝罪の日々。後悔してもしきれない。講習では、人の命を奪うことと自己慢心の恐ろしさを強く感じた」
飲酒運転に狙いを絞った講習は昨年10月から、県警運転免許センター(鴻巣市)で行われている。今年1月までの受講者は69人に上る。警察庁は来年から、こうした制度を導入する予定で、県警の取り組みは先行実施の位置づけだ。愛知、大阪など4府県は、警察庁のモデル事業として行っている。
県警運転免許センターは「睡眠中はアルコールの分解速度が遅くなるのに、『寝れば大丈夫』という誤解がある。正しい知識を持ってもらい、再犯者を減らしたい」としている。
飲酒運転 道交法に基づき、呼気1リットルあたり0・25ミリ・グラム以上のアルコールが検出されると、違反歴がない人でも免許が取り消される。飲酒運転を知っていた同乗者に加え、酒や車の提供者も同じ処分を受ける。免許が取り消されると、2〜10年の欠格期間後、取り消し処分者講習を受けないと再取得できない。昨年、交通事故による県内の死者数は、愛知県、東京都に次ぐ、207人(前年比9人増)。このうち飲酒運転が原因の死亡事故は13件(前年比5件増)。
◆受講者の感想
自営業男性(30歳代)「飲酒運転で追突し、相手に大けがを負わせた。仕事上の信用が落ちて倒産寸前になり、家庭も崩壊の危機に陥った。深く後悔している」
会社員男性(30歳代)「取り消し処分を受けて、自動車が使えない不便さを知った。家族にいろいろな負担をかけた。講習で飲酒量を減らすことができたので、新たな出発点にしたい」
建設作業員男性(40歳代)「仕事現場への移動などで同僚に多大な迷惑をかけてしまい、ことの重大さに気づいた。講習での検査や日記から、普段飲み過ぎていた自分に気づくことができた」
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飲酒・交通事故
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飲んだら乗るなという当たり前の事・出来れば免許取り消し前の段階で
問える事が出来れば。みんな自分で少し危ない目に合わないと本気で考えない。そうなる前に止めてほしいと思う
2012/3/7(水) 午後 10:45 [ とう ]
アルコールのコントロールの難しさが世にもっともっと出たら理解者も増えるのではないかと思いました。
2012/3/9(金) 午後 1:51 [ Ozawa juri ]