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<交通事故>言葉失う住民…「何とか助かって」 京都・亀岡
毎日新聞 4月23日(月)11時56分配信


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児童たちがはねられた現場付近を調べる捜査員たち=京都府亀岡市で2012年4月23日午前10時38分、森園道子撮影

 のどかな朝の通学路の情景が一変した。京都府亀岡市の府道で23日、同市立安詳(あんしょう)小学校に向かう集団登校の列に無免許運転の車が突っ込み、小学生と妊婦の計10人が負傷し胎児が死亡した事故。京都では12日にも祇園で暴走した車にはねられ19人が死傷する大惨事が起きたばかり。血を流してぐったりする子どもの姿に近所の人たちは言葉を失った。

【写真特集】京都・亀岡の事故現場を写真で

 ◇現場

 近くの無職、岡田豊さん(77)は午前8時ごろ、救急車のサイレン音を聞いて現場に駆け付けた。「小学生5、6人が倒れていて意識がなかった。皆無言で、痛いとか助けてとかも言えない感じだった」と緊迫した様子で話した。「(現場の道路は)地元以外の人が、対向車が来ないからスピードを出して通っていく。何のためにわざわざ通学時間帯だけ一方通行にしているのか。保護者も交差点では見守っていたのに」と憤った。

 現場の近所に住む農業、本馬喜美代(ほんまきみよ)さん(74)は地震のような音で表を見ると、子どもが倒れていた。自宅のすぐ前に少女が倒れていた。声をかけると女の子は「痛い、痛い」と繰り返したという。

 近所の人たちによると、現場の府道の制限速度は40キロで、通学路になる午前7〜9時は一方通行になる。近くの主婦(46)は「近くの国道バイパスが有料になったため、(現場の道路を)抜け道にするドライバーも増えた。逆走する車もある。いつかこういう事故が起きるのではと思っていた」と声を詰まらせた。

 ◇病院

 重体の小学1年、西田琉輝(るき)君(6)の父、昌弘さん(48)は妻からの連絡で京都市の第一赤十字病院に駆け付けた。琉輝君は声をかけても応えず、手を握って「頑張れよ」と呼びかけたという。琉輝君は今春入学したばかりで、毎日楽しそうに通学していた。昌弘さんは「40歳をすぎてからの子で可愛くて。何とか助かってほしい」と願った。

 公立南丹病院(京都府南丹市)にいったん搬送された小学2年、小谷真緒さん(7)の祖母(60)も病院に駆け付け、「顔が血だらけになっていた。なんでこんな事故が起こるのか。心配だ」と不安そうに話した。

 負傷した松村幸姫(ゆきひ)さん(26)は妊娠中だったが、おなかの子は亡くなった。妹(24)は同病院で「小1の長女の登校に付き添っていたらしい。祇園で事故があったばかりで気をつけようと言っていたところだったのに」と涙ぐんだ。

 ◇学校

 安詳小には、事故の知らせを聞いた保護者が続々と駆け付けた。東佳明教頭によると、校内で事故の状況を説明しているという。他の児童らには今のところ大きな動揺はないが、教諭らが「心配しないで」と声をかけているという。


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