|
視点 現行法制度の“限界” 法改正の議論を
2012.5.15 00:12
無免許で居眠り運転をした末、重大な事故を起こした少年に対し、京都地検は「刑事処分相当」との意見を付け、京都家裁に送致した。しかし、現行法制度の枠内では過失犯として処罰するしかなく、結果の重大さや遺族の処罰感情との落差は埋まらないだろう。
仮に逆送になっても、少年が問われる自動車運転過失致死傷罪は最長でも懲役7年。一方、最高刑が懲役20年、少年法の減軽規定でも同10年となる故意犯の危険運転致死傷罪には、飲酒・薬物の影響や未熟運転など厳しい要件がある。少年には無免許でも一定の運転技能があり、居眠り運転も過失とみなされるため、今回は適用できないとした地検の判断は、判例に照らせば妥当ということになる。
だが、被害者遺族らは納得せず「厳罰化のため法改正を求めたい」と訴えている。無謀運転による相次ぐ悲惨な事故を防ぐためにも、今後、危険運転罪の適用要件の拡大など法改正に向けた議論が必要だろう。
少年は過去にも無免許運転で摘発されたにもかかわらず、常習的に車を運転していたとみられる。モラルの欠如した運転者の安全意識をどう高めるのか。社会全体で知恵を絞ることが求められる。(宇都宮想) |
飲酒・交通事故
[ リスト ]

応援してます





