犯罪被害者参加制度を考えるシンポジウム
8月24日 23時0分
犯罪被害者やその遺族が刑事裁判に参加する制度について考えるシンポジウムが東京で開かれ、参加した遺族からは、制度を評価する意見が出された一方で、「参加できる範囲が限られている」として改善を求める意見も出されました。
このシンポジウムは、犯罪被害者やその遺族が刑事裁判に参加する制度の現状や課題について考えようと開かれました。
まず、母親を殺害された女性が裁判で被告に直接質問した経験について講演し、「大切な家族を失うとなぜ殺されたのかなど無数の疑問が浮かぶ。その疑問について、たとえ被告から『分からない』という答えが返ってきても、裁判員には遺族の疑問が伝わる」などと、制度を評価しました。
このあと行われた討論で、刑事弁護に詳しい弁護士が「この制度の下では、被告が萎縮してしまい、被害者側の落ち度など自分に有利になることを述べなくなるケースもある」と指摘したのに対し、最高裁判所の担当者は、「被告と被害者がいずれも十分に意見を言えるよう裁判を進めることが必要だ」などと述べました。
さらに、交通事故で家族を亡くした小沢樹里さんが、今の制度では、被害者や遺族が裁判の前に争点を整理する手続きに参加できないことについて、「遺族の思いが反映されない」と述べ、制度の改善を訴えました。
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