1時間で60人搬送、命のリレー…花火大会事故 京都府福知山市の花火大会会場で60人が死傷した15日夜の爆発事故は、花火による万が一の事故に備え待機していた消防隊員や消防団員、警察官らの目の前で起きた。
人々は、簡易担架を作って負傷者を運び、医師を探して現場を回った。大やけどを負った子どもをおぶって救急車に届けた警察官もいる。その証言からは、突然の惨事で混乱を極める現場で知恵を絞り、体を張って被害者を助けようと尽力した姿が浮かび上がる。
◆シートで担架
午後7時半。警備本部にいた福知山消防署の署員は、「どーん」という音を聞き、反射的に現場に向けて駆けだした。燃えさかる屋台の前に着くと「けがをした人はいませんか」と叫んだ。
火元になったベビーカステラ屋台の裏から「ここにもいるぞ」「ここもだ」と次々と声が上がった。
「担架が足りない」。多数の負傷者を搬送するため、この署員は観客が地面に敷いていたブルーシートやレジャーマットを集め、簡易担架を作った。けがのない観客に協力を得て、救急車へと運び、約1時間で60人の搬送を終えたという。
別の女性消防士は、歩ける人は支え、足にやけどを負った子どもをおぶって避難させた。「何が起きたのか考える余裕もなく、一人でも多く助けよう、安全な場所へとの思いで必死だった」と振り返った。
◆医師 迅速に点滴 同消防署の救急隊員は、現場近くに止めた救急車のそばにいた。爆発音を聞いた直後、近くで偶然知人の医師に会い待機を求めた。
運んでこられた女性を一目見て「重傷だ。すぐに処置をしなければ」と思った。
知人の医師に救急車に一緒に乗るよう頼んだ。その結果、病院へ向かうまでの間、この女性に救急隊員だけではできない輸液の点滴を行うことができた。
やけどではできるだけ早く、体液と同じ成分の点滴を行うことが重要だという。この隊員は「たまたま医師がいてくれたおかげで、迅速に点滴してあげることができた」と話した。
◆空君を背負う
福知山署の男性警部補は、2回目の爆発後、京丹波町の小学5年、山名 空 ( そら ) 君(10)が屋台裏の土手上で座り込んで救急救命士から応急処置を受けているのを見つけ、駆け付けた。空君は上着が焼けて全身にやけどを負い、下着1枚だったという。
救急救命士は、空君は最優先の治療が必要と判断。別の救急隊員が無線で救急車を手配する間、警部補は「すぐ病院に行ける。大丈夫だから頑張るんや」と励ますと、空君は黙って何度もうなずいたという。
数分後、救急車が近くに到着したが担架がなかった。警部補はやけどの傷口が自分の背中にこすれて傷まないよう気を配りながら、空君をおぶって運び込んだ。
空君はその4日後、命を落とした。警部補は「ひどいやけどだったのに泣き叫ぶこともなく、本当にしっかりした男の子だった。生きてほしかった……」と、声を振り絞った。
(鷲尾有司、桑原卓志)
(2013年8月25日13時29分 読売新聞)
私にも想えばたくさん警察官と知り合ったなぁと感じる
そんな中で、やはり日々の訓練や想いの強さがこれだけ多くの人の搬送に対応できたのではないかと
感じました。
死亡者が出たときは辛かった、けれど、やけどの傷口がいたまないようにしてくれた、警部補には本当に
想いの強い人だったと思う。
最近、DJポリスの出現などで、随分と警察への信頼は上がってきているように感じます。
同じ思いの人がいる
尊敬できる人がいる
相談したくなる人がいる
それが警察官であってほしい。
怖いだけが警察官では悲しいですよね。
たくさんの、信頼できる警察官を今後ともたくさん世に生み出していってもらいたいです。
|
今日の日記
[ リスト ]

応援してます





