交通事故死者180人/支える(上)2014年1月30日10時28分 http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20140130001084_commL.jpg両親の遺影を手にする小沢恵生さん(右)と、双子の兄・恵司さん=東松山市 ◇同乗の両親失い残った後遺症
「いつまで病院に行くの?」「まだ働けないの?」
何げない友達の言葉を聞くたびに傷ついた。心配してくれていることも、悪気がないことも分かっている。でも……。
東松山市に住む小沢恵生(えみ)さん(27)は2008年2月、家族4人で乗った乗用車が事故にあい、同乗の両親を失った。一命を取りとめた双子の兄恵司さん(27)と恵生さんも腰や顔の骨を折る重傷を負った。
あの事故から6年。幾度の手術を乗り越えた。粉砕骨折した顔は、移植した腰骨と金属片が支えている。外見上は、事故の被害者と分からないほど回復したが、見えないところで障害が残った。
カレーにルーを入れ忘れる。髪を洗った後リンスを流さず風呂を出る。飲む薬を覚えられない――。
事故後の恵生さんの行動に、家族は戸惑った。事故から2年後。高次脳機能障害と診断された。夢だった保育士の道は、絶たれた。
◇苦しみ 話したくても
後遺症を心配してくれる友達もいる。だが、かえって募る悩みもあった。友人の話題は、仕事や恋愛、子育てが中心。それに引き換え、自分に話せることは病院や裁判のことばかり。新しいことを始めたくて、ネイルの専門学校に通った。それでも周りから置いていかれる不安に駆られた。「私は普通じゃない」と泣いたこともあった。
新しく出会う人に事故の話をすると、暗い表情で「聞いちゃってごめんね」と謝られた。「気を遣わせてごめんね」。自分も謝った。もう事故や後遺症のことは、話さない方がいいのかもしれないと、迷った。
そんな悩みを聞いてくれたのは、支援団体「埼玉犯罪被害者援助センター」の相談員だった。恵生さんは「交通事故の被害者は誰もがなりうる。普通に話を聞いてくれることが一番うれしい」と話す。
◇「いつでも聞くよ」伝えて
埼玉犯罪被害者援助センター相談援助責任者の高橋和子さんは「『もういいんじゃない?』『前を向いたら?』という周囲の言葉に傷つく。時が解決してくれる問題ではない」と話す。センターには昨春、交通事故被害者、遺族による自助グループができた。気持ちを話して癒やしの方向に進むことを目指すという。
県警犯罪被害者支援室のカウンセラーは「友人関係に悩む被害者は多い」と感じる。周囲がどう接していいか分からないことや、後遺症への無理解などが原因だ。「話を聞けばいいのか、聞かない方がいいのかは本人の気持ちのタイミングによる。周りは、自分にできることを示して『いつでも聞けるよ』というメッセージを伝えてほしい」。
◇
県内では昨年、180人が交通事故で亡くなった。数字の上では約60年前と同じ水準にまで減少した。だが、事故の被害者や遺族の一人一人が背負う、心の痛みや後遺症の苦しみまで減るわけではない。私たちはどのように接し、支えることができるのだろうか。事故被害者と遺族のケースを2回にわたり報告する。
■熊谷9人死傷飲酒運転事故
2008年2月17日午後7時25分ごろ、熊谷市佐谷田の県道で泥酔状態の男(当時32)が運転する乗用車が対向車線にはみ出し、軽乗用車と正面衝突。軽乗用車に乗っていた小沢義政さんと妻雅江さん(ともに当時56)が死亡。同乗の三男恵司さん、長女恵生さん(ともに当時21)と、別の車に乗っていた2人ら計7人が重軽傷を負った。運転の男は危険運転致死傷罪で懲役16年、同乗の男2人も同幇助(ほうじょ)罪で懲役2年が確定した。男らに酒を出した飲食店経営者も道交法違反(酒類提供)の罪で有罪判決が確定した。
本来であれば、一番の「友達」
けれど横でおなじ時を過ごしていた「友人」がいつしか
それぞれの仕事の立場や人間関係に悩みながらも成長をしてく
その姿は本当は自分自分もそこにいたはず・・・
妹は言います
だからこそ、つらい時期があった
けれどその思いをわかってくれた友達とは今でも続いている
そして、「友人」だからこそ
今後の成長していく恵生をどうか支えていってほしいと思います。
遺族・被害者はある日を境に一番大切な「普通の時間」もなくします
それは本来いた場所
楽しい買い物も、友人との楽しい時間も、職場の悩みさえも
すべてがなくなります。
いつしかじ共通の話題がなくなり、
妹の話はきっと「裁判」「通院の不満」「漠然とした不安」
聞いてほしいという思いと、自分だけ置いていかれる辛さを
きっと感じていたのだと思います。
とっても「支える」というのは難しいこと
今でも、夜な夜な涙ぐみ、つらい悲しい体験を話します
ただ聴くとこいうことがとても大変でとっても難しいこと
何もしてあげれない自分・・・義理の姉であっても無力さを感じます
それでも、この先も壮絶な経験を通して
生きていく妹をどうか応援していってほしいと思います。
それでも、どうかまた「普通の時間」を取り戻していけるように
新たな一歩を「友人」と共に改めて作り上げていってほしいです。
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事故は、一つの家族だけが辛いわけではないです。小沢克則さん家族も大変だと思いますが、加害者側の家族もいる事を忘れないで下さい。好き好んで事故を起こしたわけではないと思います。飲酒したのは、相手が悪いでしょうが良く考えて生きて下さい。
2014/7/21(月) 午前 0:03 [ イルカ ]
イルカ様
コメントありがとうございます。また返信が遅くなりました。
加害者は、たまたまその日だけが初犯であれば、こんなに私たち自身も考えなかったと思います。
なぜ、こんなにも飲酒運転を毎月のように繰り返し、なおかつ高速度で運転し、両親の命を取られ、弟妹は普通の生活を失ったのでしょうか。
加害者がいるのは、よくわかっています。
加害者の家族がいることもよく分かっています。
加害者はなぜ、その大切な家族を置いて、危険な飲酒運転をしたのでしょうか?
家族や会社や大切と思う人がいるのであれば、きっと止めれたはずです。
2014/8/23(土) 午後 11:59 [ Ozawa juri ]
ただし、アルコール依存症という病気の場合、周りが気づくこともとても大切だと思います。
世の中が、あまりにも他人を意識しなくなったと思います。隣が誰が住んでいるのかすら知らない世の中昔のように、煮物を持ってきてくれるお隣さんがいたらお節介と言われたおばちゃんたちが、子供たちの案全を見守っていてくれたらもっと当たり前に安全な場所があるはずです。
2014/8/24(日) 午前 0:00 [ Ozawa juri ]
被害者も加害者も大切な家族がいます。
好き好んで被害者となったわけではありません。
ですが、今回の私たちの加害者は、世の中のルールを破りました。
加害者の家族がいる前に、加害者自身が真摯にこの再犯性のある飲酒運転に対し、自分の罪の意識をもって、反省してくれることを私たちは願っています。
また、誰もが、道路上で、他人に対して優しい心使いができる世の中になってほしいと願っています。
イルカさんやイルカさんの大切な方が、被害者にも加害者にもならないように願います。
また、私たちは「事故」ではなく「交通犯罪」だと思っています。
「事故」という軽い思いで考えられるから、いつまでたっても、「少しならいいや」という軽い気持ちで飲酒運転をする方がいるのだと思います。
2014/8/24(日) 午前 0:00 [ Ozawa juri ]