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報告が遅れてしまいましたが、
12月16日(水)、法務省で講演活動を行ってきました。 話をしてきたのは小沢樹里と恵生の2名。
話を聞いていただいたのは、東京都の保護司の方々でした。 40人ほどの方がきていました。 今回は常磐大学の諸澤英道教授もお話をされていました。
念の為、補足しますと、諸澤教授は被害者学の権威で、
各所での被害者支援にも尽力されている方です。 諸澤教授は、加害者理解だけでとどまるのではなく、
被害者への理解こそ保護観察官の職務でも重要で、 本来の職責である犯罪者の再犯防止のためにも、 被害者理解は欠かせないというお話をされていました。 http://livedoor.blogimg.jp/i_nokai0708/imgs/c/e/ceb5ce85-s.jpg 諸澤教授のお話があって、その後質疑応答。 そして小沢2名が話をして、再び質疑応答という流れでした。 私たちからは、実際に厳しい経験をした当事者として、
当時の話、振り返って思うこと、支援や理解の必要性、 などを伝えさせていただきました。 なかには泣きながら話を聞いてくれた方もいて、
話の後の質疑応答でもとても質問が多く、 保護観察所長の方からも、 「社会が被害者を知るという原点に戻って考えたい」 という話もいただき、経験を共有できた実感がありました。 諸澤教授がされた話をあらためて振り返りますと、
考えさせられる話がたくさんありました。 最近変わりつつある報道機関の話。
ストーカー被害にあった人の住民票の閲覧制限は、
より徹底されるようにしなければならないこと。 加害者に対する損害賠償の取り立てのために、
口座の情報開示なども必要であること。 また死亡事件が起きた場合、遺族の許可を得ることなく、
検体として臓器を勝手に取っているケースがあること。 小中学生の段階で、被害者への理解を深めることが、
将来の犯罪の抑止や被害者への理解につながること。 日本の刑務所では、懲役受刑者は刑務作業をしているが、
世界的にこれはとても珍しく、 他の国では希望した人だけが作業を行う場合が多いこと。 日本での再犯率は非常に高く、これまでの刑務所内での
指導教育だけでなく、社会の中での措置も大切であること。 映画「デッドマンウォーキング」の話もあり、
この映画は元々死刑廃止のメッセージが込められたものですが、 ショーン・ペン演じる死刑囚が最後の最後に、否認をやめ、 「本当は私が殺した」と真実を口にしたシーンからわかるように、 死刑がなければ真実はわからないままだったということ。 罪を認める→謝罪する→賠償する→刑に服する→許されて社会復帰
という償いのサイクルという話もありました。 この話を聞いた時、現在の日本の刑事公判における、
形式的に頭を下げるだけで減刑の理由にされる矛盾を感じました。 本心からの謝罪がなければ、償いすら始まらないと思います。
保身や減刑を目的とした謝罪は、決して遺族には伝わりません。
賠償もせず、減刑も果たした上で、有罪判決を受けても、 それは己の犯した罪から逃げるのと同じだと感じました。 また海外では1つ1つの罪に対してそれぞれ刑が科され、
合計して100年服役する刑が出ることもあります。 日本では考えられない話ですが、小沢一家が事件に遭った時、 これは飲酒運転と大幅な速度オーバーでの正面衝突でしたが、 「危険運転致死傷罪の中の飲酒」しか罪に問われず、 小沢一家は速度オーバーも罪に加算してほしいと訴えましたが、 前例があり認められないと聞き、納得できないまま終わりました。 またオーストラリアではメディエーション・ユニットという制度があり、
これは犯罪加害者と被害者が和解しあう場所を提供するものですが、 ・長期にわたり、謝罪をすることが前提とされている ・被害者に会う場合、このユニットの許可なく会うことはできない ・死ぬまで謝罪が必要と考える ・出所したからこその謝罪がある などという考え方での活動があることも知りました。 こうした世界の事例を思う時、裁判の判決だけで終わるのではなく、
このような長期的な支援が日本でも必要だと痛感しました。 |
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