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原始人の見聞
日本の文化は一言では語れません。

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「食指(しょくし)が動く」の話
 最初は“美味しいものが食べられる前兆”という意味であったが、後には“物を欲しがる心が有る”ことに転訛した。
 この言葉の由来は、中国の周時代に楚の国の人が鄭(てい)の国王霊公に見事なスッポンを献上した。この時、公子の宋(霊公の子)と子家とが、まさに謁見しようとしていた時であったが、不思議にも公子の食指(ひとさしゆび)がふるえた。すると公子はこれを子家に見せながら「私は人差し指がふるえると必ず御馳走にありつく前兆(しらせ)なんですよ」と囁(ささや)いた。やがて宮殿にはいると、これから楚の献上したスッポンを料理するところであったので、二人は目を見合わせて「それ見ろ前兆が当たったではないか」と言わんばかりに微笑んだ。霊公はこれを見て「どうしたのか?」と尋ねられたので、子家は事の次第をありのまま申し上げた。すると霊公は悪戯気(いたずらけ)を出して重臣たちにはスッポンを食べさせながら、わざと公子には料理を与えないで、食指の動く前兆を無効にしようとした。公子は大いに憤慨して、その肉を煮た鍋に指をつけ、これを嘗()めて宮殿を退出したという面白い故事から出た言葉である。

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